ドリシュティ(視点)がもたらす効果

アシュタンガヨガでは、1つ1つの動きに対して、定める視点が決まっています

掌を合わせて頭上高く腕を伸ばした時には、その親指に視点を定め、両手を床に着いて肘を伸ばし、前方に頭を持ち上げた時には眉間に視点を定める、といったようにです。

何故いちいち視点が決まっているのか、気になりませんか?実はドリシュティというのはとても重要なテクニックなのですが、今回は、初心者の頃はなかなか覚えられない、忘れちゃう・・・と結構おろそかにしがちな「ドリシュティ」についてシェアしたいと思います。

ドリシュティの種類

瞑想などでは、ある一点を「凝視」する方法もあるのですが、アシュタンガヨガにおいては、そこまで力んで凝視しなくても良いです。できるだけリラックスして一点を見つめましょう。

  • ナサグライ<Nasagre>(鼻先)
  • ブローマディヤ<Brumadhye>(眉間)
  • ナビ・チャクラ<Nabhi Chakra>(へそ)
  • ハスタグライ<Hastagre>(手)
  • パダヨラグライ<Padayoragre>(つま先)
  • パールシュヴァ<Parshva>(右側)
  • パールシュヴァ<Parshva>(左側)
  • アングスタ・マ・ディヤイ<Angushthamadhye>(親指)
  • ウールドゥヴァ<Urdhva>(上方)

ドリシュティの効果

一般的に、自分の内側に意識を向け集中力を高めたり、また、外側に意識を向けたときは外界とのバランスを保つ練習をすることができると言われています。

また、目や鼻の周りには、消化器系をコントロールする経絡のうち、いくつかが集中しており、眼球を鼻の先端や眉間に向けて動かし、視点を定めることで、消化器系を刺激し活性化させることができます。

鍼灸・経絡、中国医学から見るドリシュティ

中国の医学、鍼灸・経絡というものがありますが、実はこれがヨガととても深い関わりがあるのです。

例えば、ナディと呼ばれるエネルギーの「流れ」は、鍼灸でいうと「経絡」と同じもので、プラナと呼ばれる「生命エネルギー」は「気」と同じものだと考えられます。

ヨガでは、脊椎に沿って、主にスシュムナー、イダー、ピンガラーというエネルギー経路があり、チャクラというエネルギーセンターを通して各器官に広がり全身に影響を与えます。

鍼灸でも、気が井穴(せいけつ)と呼ばれる指先にある始点から体液や脊髄の髄液などに混じって各臓器にエネルギーを与えながら全身の経絡を巡り、また井穴に戻ります。

また、手首や足首などに、12の原穴(げんけつ)という、いわゆるツボがあり、五臓六腑に病気があるときは、その原穴のどれかに反応があります。

【五臓】・・・肺臓、心臓、肝臓、脾臓、腎臓

【六腑】・・・胃、大腸、小腸、膀胱、*三焦、胆臓

*三焦とは、気を送る経絡のことで、「焦」は熱やエネルギーのこと

鍼灸の治療では、異常な箇所と密接な関係にある体表部分、一見するとなぜこんなところに?というような部分に鍼の刺激を与える事により、気の巡りをよくしてバランスを整えることができます。

ヨガにおいては、呼吸とともに体内のプラナの流れをよくし、血管、神経系、エネルギー経路などを通じて肉体に供給し、全体のバランスをとりながら問題のある箇所を活性し機能を改善します。

ちなみにアシュタンガヨガのプライマリーシリーズはヨガ・チキッツァ(ヨガセラピー)と呼ばれ、治療を目的としたシリーズです。どんなことをするかというと、例えば「眉間に視点を定めながら、下腹部に向かってエネルギーを流す意識を持って呼吸」をします。

これを中国の鍼灸医学で置き換えると、決まった箇所に視点を置くこと鍼や灸を施す場所とし、呼吸によってエネルギーを与える場所機能改善したい場所とすれば、なるほど、アシュタンガヨガは鍼や灸の代わりに呼吸と視点によって治療をしていると考えられるのではないでしょうか?

また、手や足の指を動かしたり、手首や足首、肘や膝、肩や股関節などの関節を動かし、気の流れをよくすることで、五臓の病気を治せると「*黄帝内経霊枢(こうていだいけいれいすう)」という中国最古の医学書にも書かれています。それら関節の回転運動や屈伸運動をするだけで病気を治せる、というのです。ヨガのアーサナの実践は、関節はもちろん内臓も含め全身をくまなく動かす運動であるという点でも治療の効果に合点がいきますね。

*黄帝内経霊枢・・・紀元前200年頃(前漢)から220年(後漢)の頃にかけて編幕されたと推定される、中国最古の医学書

こうして考えると、ドリシュティは重要なテクニックだというのが益々よくわかります。私も実戦を重ねるにつれ、その効果を実感しています。ある視点をジッと見ていながらも、そこを見ていない、つまり意識は腹部や骨盤底などのバンダに集中しているのです。そうしていると身体は嘘のように軽く、自由になります。そして体内が活性化しているのを感じます。皆さんは、いかがですか?まだ体験していない方は是非是非ドリシュティを実践してみてください。

今回の記事の参考にした文献は、本山博氏の著書「密教ヨーガ」です。

私が生まれた年に発行された書籍なのでかなり古いのですが、本山博氏は結構凄い方です。

かなりマニアックで一般大衆向きではありません。ヨガマニアにお勧めです。笑

また、プライマリーシリーズの各アーサナのドリシュティをまとめた記事はこちらからご覧ください。

アーサナ別ドリシュティ(視点)一覧

バンダの仕組みや効果について詳しく解説(ヨガ上級者向け)

アシュタンガヨガを始めてしばらくすると、「バンダ」というものについて学ぶ時がやってきますが、バンダを学び意識するのに適した時期は、中級〜上級シリーズを数年間、毎日実践している人が次へのステップのためにバンダの必要性を感じる時とされています。

“伝統的にバンダは、多くの複雑なアーサナや呼吸法やムドラをマスターし終えて、次の精神修行を求める人だけに密かに紹介されるという事実がある。つまり「バンダの練習」をするということは、ヨガの実践者からすれば、ハイレベルの実践をしているということを示している。”(Moola Bandha: The Master Keyより)

ですので、初級シリーズを練習する頃は、それほどバンダを意識しなくても大丈夫です。なぜなら、初級者は基本的な心身の健康を取り戻したり、継続して実践を行う強さを養うことに注力する必要があり、そのレベルでの実践においては、バンダへの知識や意識はなくてもなんの弊害も無いからです。

そういうわけで今回の記事は、ヨガ上級者向けの話になりますが、バンダの仕組みやその効果についてお伝えします。

karandavasana

バンダの意味

「バンダ」という言葉には、サンスクリット語で「閉じる、妨害、凝固、ロック」といったような意味があります。ほとんどの現代のヨガの教本では、バンダは単に「ロック/鍵をかける」として定義されていますが、バンダの本来の意味は本質的に逆です。なぜなら、身体的なレベルで特定の筋肉をロックまたは収縮させることによって、「解放」の微妙なプロセスが精神的レベルとエネルギーレベルで同時に進行すると言われているからです。

バンダはまた、脊椎と脳のエネルギーセンター(チャクラ)に関連しているため、肉体だけでなく、エネルギー、メンタル、超能力、マインドへ広範囲に渡って影響を及ぼします。

バンダの種類

バンダは基本的に「ムーラバンダ」「ウディヤナバンダ」「ジャランダラバンダ」の3つで構成されています。その他にこれら三つを組み合わせた「マハバンダ」というものもありますが、上級レベルに達するまでは実践しません。

ムーラバンダは会陰または子宮頸部、ウディヤナバンダは下腹部〜みぞおち、ジャランダラバンダは喉元(甲状腺の辺り)の意識的、意図的な収縮です。

バンダの仕組み

バンダは、それぞれの部位の筋肉を引き上げたり引き締めたりするテクニックです。これらの筋肉の引き締めは、緊張、循環器、呼吸器、内分泌、エネルギーシステムに影響を与えます。筋肉が収縮すると、神経インパルスは脳を中継して他の神経回路と神経中枢を作動させます。

ムーラバンダ(会陰収縮)

骨盤領域の感覚運動神経系と自律神経系の両方を刺激します。ムーラバンダが実行されると、骨盤脊髄から出現する副交感神経線維を活性化し、心拍数、呼吸、血圧(正常な血圧の人のみ)の低下、および一般的な休息とリラックスの感覚を含む、体内のすべての副交感神経活動を強く促します(交感神経への刺激も発生するが、わずかなレベル)。副交感神経系と交感神経系の両方を刺激し、体内の神経活動の主要な要素のバランスを取り戻します。これは、内分泌系に関与する視床下部にも非常に明確な影響を及ぼし、その情報を大脳辺縁系(感情)全体と大脳皮質(脳の外層)に中継します。つまり、ホルモン分泌や感情の起伏などにも関与するということです。

ウディヤナバンダ(腹部収縮)

消化器官、副腎、腎臓、そして最も重要な丹田を圧迫し、腹部と胸でエネルギーが生成されます。

そのエネルギーには「癒しの性質がある」と意識的に経験され、私たちの幸福感を高めます。ウディヤナバンダは交感神経系の調子を整え、より効率的に機能するように促します。

また、交感神経系が不適切な状況で機能しないように制御できるため、心身症におけるストレスや不安の影響を回避できます。

ジャランダラバンダ(喉の圧迫)

首を伸ばし、脊髄を引っ張って脳を引っ張ることで、下垂体と松果体に微妙な影響を及ぼします。また、首の前方への屈曲が甲状腺、副甲状腺、胸腺に影響を与えます。

同時に、延髄(脳の下部と脊髄の上部)の副交感神経の脊髄領域を刺激して、心拍数、呼吸、血圧などを調節したり、頸動脈洞を圧迫し血圧を下げるのにも役立ちます。

Gomukhasana

このようにバンダの実行によって、交感神経の緊張を和らげることにより、安らぎ、リラックス、そして一般的な幸福感が実現するだけでなく、筋肉と内臓の一般的なマッサージ効果にもつながるため、体の一般的な浄化にも役立ちます。また、バンダは内分泌腺にも影響を与えますが、これらの内分泌腺はチャクラと密接に関連しているので、バンダの実行がチャクラを刺激し、それが生命を維持するエネルギーを与えることにもなります。

バンダの効果

バンダの身体的効果

プラナヤマ(呼吸とエネルギーの制御)と組み合わせたバンダの実行は、次のように全身に影響を与えます。

  • 内分泌系の効率的な機能を調和させる
    • ジャランダラバンダは下垂体、松果体、甲状腺、副甲状腺、胸腺に直接影響を及ぼす
    • ウディヤナバンダは、副腎と膵臓に直接影響を及ぼす
    • ムーラバンダは、性腺と会陰部/子宮頸部(痕跡内分泌腺と言われている)に直接影響を与える。
  • すべてのバンダは、下垂体、松果体、脳に間接的な影響を及ぼす。バンダが内分泌腺に直接影響を与える結果、体内の特定のバイオリズムも調節される。たとえば、ムーラバンダとウディヤナバンダはどちらも月経を安定させるのに非常に役立つ。
  • すべてのバンダは、正しく実行されると、呼吸が低下し、落ち着きとリラックスをもたらす
  • 血圧が下がる
  • 心拍数が低下する
  • 深いリラクゼーションの兆候であるアルファ脳波の生成が増加し、神経活動が遅くなっていることを示している。体内の交感神経活動が低下し、リラクゼーションのさらなる兆候が現れる
  • 脳内の混乱した神経回路や交差した神経回路が並べ替えられ、事実上「脳をリストア」する
  • 消化器系は、内臓への圧力によって調子を整え、マッサージし、活性化する
  • 泌尿生殖器系の活動の調和は、神経系を介した反射作用の結果として発生する

バンダのプラーナ的効果

各バンダは、プラーナ(生命エネルギー体)の特定の焦点の刺激に関連付けられています。バンダは、脊椎の特定の神経叢、内分泌腺、およびチャクラとして知られるプラーナのエネルギーセンターに相互に関連していると言われています。身体的レベルの各神経叢と内分泌腺には、次のようにプラーナレベルの対応するチャクラが存在します。

  1. ムーラダーラ・・・仙骨/尾骨神経叢
  2. スワディシュターナ・・・前立腺神経叢
  3. マニプーラ・・・みぞおち
  4. アナーハタ・・・心臓神経叢
  5. ヴィシュッダ・・・咽頭/喉頭神経叢
  6. アジューニャーと(7) サハスラーラ・・・ 松果体 / 下垂体 / 視床下部の複合体

背骨にある六つのチャクラのうちの三つ、ムーラバンダ(ムーラダーラチャクラ)、ウディヤナバンダ(マニプーラチャクラ)、ジャーランダラバンダ(ヴィシュッダチャクラ)は、バンダが直接活発な刺激をもって関連しています。

これらの刺激は、脳と心のこれまで休眠していた潜在的な能力を活性化し、目覚めさせます。従って、バンダの習得は私たちの可能性を最大限に実現することにつながるのです。

多くの難解な哲学によれば、プラーナ(アパナ)の下向きの流れは、人間の意識をより低く導くとしています。(本能的な欲求への執着、過度の甘やかし、無気力、無力、怠惰など)

これらの哲学によれば、人間の本質は元来神のようなものであり、「第一原因(アリストテレスの唱えた万物の運動の根本原因)」を再生または実現するためには、意識を向け直さなければならないと考えられています。ここでのバンダ、特にムーラバンダの役割は、下降運動の意識をブロックし、それを上方に向け直すこと、と説明されています。

バンダをさらに理解するには、バンダを単に「ロック」としてだけでなく、身体的および精神的な「不純物」の除去剤として見るように視野を拡張する必要があります。経典によれば、ムーラダーラ、アナハタ、アジュナのチャクラには、「グランティ(精神的な結び目)」があるとされています。「グランティ」というのは、人間の意識の中にある「障害」、つまりものごとの根本的な性質、本質を覆い隠してしまう、個々の思い込みや思考の癖などのことです。

伝統的に、バンダはこれらのグランティを解く最も効果的な手段の1つとして規定されており、緊張、不安、抑圧、未解決の対立として存在し、それによって私たちの本質を再発見することができるとされています。

このバンダの実行によって、骨盤底のムーラダーラチャクラから頭頂のサハスラーラチャクラに向かって、グランティという「詰まり」や「障害」を排除していきながらチャクラを開いていき、最終的に頭頂部のサハスラーラチャクラに到達する時、サマーディの状態を体験することになります。

Moola bandha the master key

まとめ

さて、私たちアシュタンギは日々、ヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)、アーサナ(坐法)の実践を繰り返し行いながら、少しずつ変化していきます。全く何もできない状態から、呼吸を覚え、アーサナをおぼえ、ヴィンヤサを通して動きと呼吸の連動を覚え、心と身体を強くしなやかにします。さらに、それを深め熟達していくと体内に自らエネルギーを生成し、保持することができるようになってきます。

それはつまり、バンダの実行ができるようになってきた証拠です。そしてそれを自覚し、自在にコントロールできるようになって初めて上級者レベルの学びに手をつけられるものと考えて良いと思います。

その時には然るべき指導者から直接指導を受けながら学ばなければいけません。たとえ本場インドであっても、海外からの渡航者を騙すサギ団体や指導者も多いと聞きます。指導者を探す際にはどうか慎重に。自分が長年指導を受け信頼関係もすでに築けている師匠が、プラーナヤーマ以降を指導できる資格のある方であれば、最高ですね。

今回の記事は、上記の「Moola Bandha: The Master Key」を参考にしています。全編英語ですが、気になる方は是非読んでみてくださいね。

ウディヤナバンダとムーラバンダ

みなさん、こんにちは!
今回は、「ウディヤナバンダ」と「ムーラバンダ」についてのお話です。
聞いたことがない方のために、以下に書いておきますね。


バンダ」・・・締め付ける、引き上げる、引き込む etc
ウディヤナバンダ」・・・下腹部(みぞおち〜ヘソ下、丹田)を背骨の方に引き込む、または引き上げる
ムーラバンダ」・・・骨盤底(会陰部と肛門の間の括約筋)を引き締める、収縮させる


アシュタンガヨガでは、アーサナ中にこれらのバンダと呼ばれるテクニックと、独自の力強い呼吸法を合わせて使うことにより、より大きなエネルギーを作り出しそれをキープし続けることで、浄化の効果を高めることができます。
ただの運動なら、やればやるほど疲れていきますが、このテクニックを使うアシュタンガヨガは、エネルギーが保持できるので最後まで疲れずに続けられるのです。
ただし、このテクニック、ある程度アーサナが進んだ方でないとうまく使えないかもしれません。
事実、私も「バンダ」を意識し始めたのは、練習を始めてしばらく経ってからです。
ですので、アシュタンガヨガを始めたばかりの方にとっては、まだそれどころではないかもしれませんが、頭に入れておくといつか役に立つと思います。


バンダをうまく使えていると、身体が軽く持ち上がるし、疲れにくい!

 

この投稿をInstagramで見る

 

( )(@sumsuun)がシェアした投稿


↑ バンダを使っていなければできない動き
不思議ですよね。
ところが、このバンダを使うにはかなり集中力がいるし、呼吸が整っていなければいけません。
ドラゴンボールの悟空たちが、技を繰り出す前に気(エネルギー)を溜めますよね。その時とっても集中しています。呼吸も乱れていません。
鬼滅の刃でも竃門炭治郎が、全集中の呼吸で強い力を作り出して鬼と戦いますよね。
バンダも同じです。

ジャンプバックする時、その前のアーサナの5呼吸でエネルギーを溜めます。
そして次の呼吸に合わせ、エネルギーを保持しながらジャンプバック&ジャンプスルーするのです。うまくいった時は、身体が軽くなってフワッとゆっくり動くことができます。

この投稿をInstagramで見る

 

( )(@sumsuun)がシェアした投稿

この投稿をInstagramで見る

 

( )(@sumsuun)がシェアした投稿


でもプラクティス中、これをずっと維持できる人はかなりの上級者です。
ほとんどの人が一回の練習で、やっと数回うまくいくかなぁ・・という程度。


うまくいかない時の原因
・呼吸が乱れていて動きを合わせるタイミングがずれる
・呼吸が乱れていて、エネルギーが作られていない
・ウディヤナバンダが緩みエネルギーが作られていない
・ムーラバンダが緩んでエネルギーが漏れている


ウディヤナバンダとムーラバンダを使うときは、風船を膨らませるイメージ
風船を膨らませる時、最初は思いっきり強く息を吹き込みますが、一度膨らみ始めたら、続けて一定の強さで息を吹き込めば、効率よくスムーズに膨らんでいきますね。
次に、一度入れた空気が漏れないように、風船の吹き込み口を指で塞ぎます。
当然ですが、指が緩めば空気が漏れます。
膨らんだ風船は、軽くなってフワフワ浮きます。

バンダと呼吸をうまく使えた時の身体もこれに似ています。
ウジャーイ呼吸は、一定の長さ、強さ、を意識しながら行えば、身体の動きが安定しますし、風船の吹き込み口を、ウディヤナ(下腹部)とムーラ(骨盤底)、吹き込まれた空気をエネルギーに置き換えるとなんとなくそのイメージが掴めると思います。


一定の呼吸で効率よく体内に作られたエネルギーを、バンダを使って逃げないようにする。
これが、呼吸とバンダのテクニックです。
何度も言いますが、これを実践するには、呼吸の安定高い集中力が必要です。
ですが、練習を繰り返し継続することによってのみ、鍛えることができます。鍛えようと思わなくても自然と鍛えられるものです。
とても時間がかかるものなので、根気が必要ですが、今ある自分の課題に楽しく取り組みながら、少しずつ進化していきましょう!