片鼻交互呼吸のやり方〜自律神経を整えたいなら鼻の穴を制御せよ!

突然ですが、みなさんは鼻の穴について考えたことがありますか?
顔のパーツの中でも目や口や耳に比べると、「鼻の穴?マイナーだな」とちょっと見下して(笑)いるのではないでしょうか?
だけど実は、この鼻の穴、人生を操っていると言っても過言ではないほど重要な役割を担っていたのです。今回は、その役割について、そして、それを片鼻交互呼吸によってコントロールする術をお伝えします。

病人の増加はアンバランスさが原因

ストレスの多い現代社会で、私たち現代人のほとんどは、幼少期の頃から常に活動することを強いられ、休息をとる時間も多くはありません。

心身の病を抱える人が増大しているのは、その忙しさの中で個人の心身や環境がアンバランスな状態になっていることが原因だろうと強く感じています。

何がアンバランスなのか、具体的な例をあげながら細かく説明していきたいと思います。


「二極」のバランス

私たちは、自然界、私たち自身、心の中、あらゆる場所に2つの相反する性質(二極性、二元性)を見ることができます。
例えば、陽と陰、ポジティブ思考とネガティブ思考、男と女、左脳と右脳、交感神経と副交感神経、肉体と精神、意識と無意識、生と死、、、など、色々ありますね。ヨギーにとって身近な「ハタヨガ」 という言葉も、サンスクリット語で「ha」は太陽、「ta」は月、という意味で、この二元性を表しています。

このようなものの二極間のバランスが悪い、つまりどちらかに極端に偏りすぎていると、調子が悪くなったり、心身における様々な病気を引き起こすのです。


もっとヨガ的な話をしますが、人間の身体にはピンガラーイダーと呼ばれる二つのエネルギーの流れがあります。

ピンガラー
動的、活動的、男性的、ポジティブ、陽のエネルギー、光、熱、太陽、蓄積、創造的、組織化、求心性、理性、識別的、論理的
イダー
受動的、女性的、ネガティブ、陰のエネルギー、暗い、冷たい、月、散乱、バラバラ、遠心性、リラックス、無意識、直感的、感情的

このイダーとピンガラーのバランスは、大抵の場合、どちらかに偏っています。しかし、ヨガのアーサナやプラーナヤーマ(調気法)など、様々な行法によって、そのバランスを取って調和させることができます。

そして最終的にその2つが一緒になって、内なる光、潜在能力、至福、真理を明かす、つまりヨガでいうとサマーディ(三昧)の状態を作り出すことができるのです。

ちょっとこれは上級者向けのマニアックな話なので、意味がわからなくても大丈夫です。

さて、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが悪いと、不眠になったり消化器官の働きが悪くなったり心身に不調が起こる、というのは聞いたことがあるかもしれません。

しかもそれらの神経と脳、内分泌腺など、肉体のあらゆるものは繋がっているので、右脳と左脳の性質のバランス、ホルモン分泌などにも当然影響を与えます。


右脳と左脳のバランス

【左脳(ピンガラーと繋がっている)】
分析、言語的、一時的、部分的、明示的、議論、知性、論理、思考、活動的、発言、ポジティブ、数学、理性、法、客観性、デジタル
【右脳(イダーと繋がっている)】
理解、空間的、「いたるところ」、全体的、暗示的、経験、直観、感情、感覚、受動的、沈黙、ネガティブ、詩、神秘主義、芸術、主観性、アナログ

例えば、活動的でポジティブな傾向が強いが、落ち着きがない人は、ヨガを続けるうちに冷静さや落ち着きが出てきますし、逆に怠そうでいつもネガティブ、、、という人は、活発さが出てポジティブな思考もできるようになる。

また、「私って感覚派だから論理的思考ができないのよね〜」という人も、それができるようになるし、逆に、論理的思考でしか言葉を発することができない人が、理屈ではなく直観的なことを理解できるようになったりする。


このようにしてヨガを習慣的に続けていけば、自然と様々なバランスが整えられていくわけです。じゃあ具体的に何がどうなって整えられるのか。

さあ、ここでやっと登場するのが「鼻の穴」。これが実はヨガを行う上でとても重要なポイントとなるのです。

イダーとピンガラー、もしくは副交感神経と交感神経の活動は、およそ90分ごとのサイクルで自動的に入れ替わっています。

ですが、不健康な生活をしていたり、日々のストレスなどで、そのサイクルは不定期となり機能が低下し、病気を引き起こす原因となるのです。

“ルーマニアのブカレストの鼻咽喉の専門家であるI.N. ライゲ博士は、鼻中隔の歪みや偏向によって、片鼻のみに障害のある、ほとんど400人近い患者らを調査した。博士は89パーセントの患者らが左の鼻の孔を通じてのみ呼吸をし、慢性副鼻腔炎、中、内耳の感染症、嗅覚、聴覚、味覚の部分的、あるいは完全な損失、再発性の咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、慢性気管支炎といった特定の種類の呼吸の病の傾向があるのを見つけた。
また、左の鼻の孔(イダー)でばかり呼吸をする患者は、記憶喪失症、知的衰弱、頭痛、甲状腺機能亢進症、心不全、肝臓の機能の低下、胃炎、大腸炎、消化性潰瘍、便秘、またリビドー減退や卵巣の不規則などの性機能の諸問題といった、鼻からより遠い場所にある場所の幅広い不調和に罹る事が多く、逆に右の鼻の孔(ピンガラー)でばかり呼吸をしている患者らは、高血圧症に罹りやすいという。”

この研究結果からも明らかなように、実は左右のどちらで、そしてどんなバランスで呼吸をするのか、によって、心身の健康状態や思考が変わるというわけです。
いやぁ、ビックリですよね!

だから、ヨガは呼吸が一番大事、とか時間がなければ座って呼吸を整えるだけでもいいよ、とか言われるのですね。
さまざまな呼吸法がありますが、とりあえず私たちが行うのに最適な呼吸法は、片鼻交互呼吸(ナディショーダナーもしくはアヌローマヴィローマ)です。


片鼻交互呼吸のやり方

やり方を載せておきますので、是非やってみてくださいね!

<初心者向けの片鼻交互呼吸(ナディショーダナー)>

軽くあぐらを組んで座り(安樂座)、背筋をまっすぐにする。

右手の親指で右の鼻の孔(ピンガラー)を押さえて、息を左の鼻の孔(イダー)を通じて吸う。吸い切ったらそのまま可能な限り長く息を保ち、その後ゆっくりと力づくにはせずに(親指を離して)右の鼻の孔から息を吐きだす。

今度は〈薬指と小指で左の鼻の孔を押さえて〉右の鼻の孔から息を吸って、自らの力が許す限り息を止めてから、左の鼻より息を吐きだす。力づくではなく、ゆっくりと優しく行う。

この往復を1セットとし、最初は数回から始め、最終的に12回行う。

できれば、早朝の夜明け、昼、日の入りの時、そして夜中、など、1日に4回行う。

(シヴァ・サンヒターより)

<上級者向けの片鼻交互呼吸(アヌローマヴィローマ)>

上記を、手を使わずに意識だけで行う。

意識的に左の鼻の孔から吸って、右の鼻から息を出す。右の鼻の孔から吸って、左の鼻から吐く。これを1回として、4回行ったら、5回目では両方の鼻の孔で同時に息を出し入れし、息の通路が逆Vの字を形成すると想像する。

そして回数を100から0に向けて数える。

(100――左の鼻の孔から入息し、右の鼻の孔から出息する。右の鼻の孔から入息し、左の鼻の孔から出息する。 99――繰り返す。 98――繰り返す。 97――繰り返す。 96――両方の鼻の孔から同時に入息し、同時に出息する。という風に続けていく。)

※正確に数えるのは絶対的に必要であり、間違いが起きたら、100からまた実践をやり直さねばならない。呼吸を数えるのを維持するのは非常に重要であり、それ無しにはアヌローマヴィローマは多くの初心者には強力すぎる行法であり、彼らの意識を無意識へと引きずり込む。この行法の目的はアージュニャー チャクラを無意識、サイキックのレベルで刺激する事にあり、そのため意識の気づきは保持される必要がある。
(クンダリニー・タントラより引用)

低気圧による不調「気象病」対策!

「頭痛で目が覚めた」と思ったら、朝から雨・・・なんてことはありませんか?

お天気によって体調が悪くなる、いわゆる「気象病」は、単なる気のせいではありません。他にも、喘息の発作が出たり、古傷が疼いたり、めまいや耳鳴りがしたり、頭がぼーっとしたり、憂鬱になったり・・・人によって症状は様々ですが、影響を受けやすい体質というのはあります。

今回は、この気象病を通して、自律神経の乱れによって起こる弊害とその対策法について詳しく書いていきたいと思います。

気象病の原因

偏頭痛はなぜ起こるのか?人間の体は、気圧の変化にストレスを感じると、それに対処しようとして、自律神経が活発化します。

自律神経・・・内臓や血管を支配する神経
● 交感神経(内臓、血管、筋肉、汗腺を支配) ● 副交感神経(主に内臓を支配)
・血管を収縮し、心拍数を上げる(痛みを感じる) ・血管を拡張、心拍数を下げ、リラックスさせる(だるくなる)
「緊張型頭痛」
頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張し血流が悪くなり溜まった老廃物が神経を刺激して痛む
「偏頭痛」
脳の血管が急激に拡張して神経を圧迫し痛みを感じる

また、低気圧の時にはヒスタミンという炎症を起こす物質が多く分泌され、その刺激のよって筋肉や関節の血管を収縮し血流が悪くなり、もともと首コリや肩こりなどの症状がある人は、それが悪化するとも言われています。

症状が出やすい時期

主に低気圧が定期的に通過する時期が多いです。

  • 春や秋の季節の変わり目
  • 梅雨の時期
  • 台風シーズン など

その他の場合

  • 高層ビルのエレベーターの中
  • 飛行機の離着陸時

症状が出やすい人

内耳が気圧の変化や振動に敏感な人は、症状が出やすいと考えられています。
→気圧変化の情報が脳に伝わり、自律神経系を活発にして、交感神経、もしくは副交感神経が、過剰に活性化するのです。

“気象病”の予防はできます!

自律神経系のバランスを整える生活を送ることが大切です。現代は、ストレス社会。緊張状態が長時間続くと、自律神経系が乱れます。

自律神経の働き

臓器 交感神経 副交感神経
涙腺 涙が出る
瞳孔 広がる(瞳孔散大筋) 縮む(瞳孔括約筋)
唾液腺 分泌(ネバネバ) 分泌(サラサラ)
気管支 拡張 収縮
心臓 心拍数を上げる 心拍数を下げる
胃・腸管 運動や消化液の分泌が低下 運動や消化液の分泌が上昇
膀胱(排尿) 抑制 促進
立毛筋 収縮(毛が立つ)
汗腺 汗が出る

自律神経の乱れの原因

多くの器官が交感神経と副交感神経の両方の支配を受けています。(二重支配)
そして、そのそれぞれが反対の作用をもたらして拮抗状態となり、健康を保つためのバランスをとっています。このバランスが崩れたり、調整がうまくいかないと、体調不良を起こすのです。

多忙、インターネットの普及による情報過多、寝不足、運動不足、食生活の乱れ・・・
交感神経が優位になる「働く時間」と副交感神経が優位になる「休む時間」のメリハリがなく、その切り替えのバランスがうまくできていないと、休みたい時にリラックスできなかったり、働かなくてはいけないのに、やる気が起きない・・・など、生活に支障が出てしまいます。現代社会というのは、ただでさえ、自律神経が乱れやすい状態なのです。

では、どうしたらそれを予防、改善することができるのでしょうか?

まずは、生活習慣の見直しを!

適度な運動、規則正しく適度な睡眠、体や内臓を冷やさない、動く時と休む時のメリハリをつける、夜寝る前にリラックスできる時間を作る、などで症状を緩和することができます。

自律神経のバランスが悪いと、免疫力も下がり、様々な病気を引き起こしやすくなりますから、まずは生活を整えて、意識的に自律神経系をコントロールするようにすれば、随分と緩和・改善されると思います。

ストレス解消しましょう!

人は、ただ生きてているだけでも、自覚しているものから自覚していないものまで大なり小なりストレスを抱えています。
無自覚な小さなストレスも、積もれば山となり、いずれ病気を引き起こしてしまいます。
そうならないように、日頃から、好きなことや運動をして定期的にストレスを解消しましょう!

ちなみに私の場合は、アシュタンガヨガを始めてから、このような不調がかなり緩和、解消されています。
体質も変わったし、毎日ヨガをすることでストレス解消されています。
ヨガをすると、自然と健康的・規則的な生活を意識するようになり、意識すれば、実際に生活が変わるのです。

皆さんも是非、アシュタンガヨガを始めてみませんか?

気象病、自律神経の乱れを予防、改善、緩和する方法

それと、今回は自律神経を整えるのに役立つ3つの動画を用意してみました

一つは簡単なヨガの体操、そして呼吸法、そして3つ目はセルフマッサージとなっています。
動画は全て、YouTubeチャンネルの再生リスト「お部屋でスッキリ♪[簡単ヨガ]で不調を改善」の中にこれから追加していきます。
どれも簡単にできるものですので、ぜひ試してみてください。

自律神経のバランスを整える簡単ヨガ体操


自律神経を整える簡単ヨガ体操(動画)をご紹介します。

自律神経系の乱れは、前屈系、ねじりのポーズ、後屈系、深い呼吸によって整えることができます。だるいなと感じているときは、少し強めに呼吸をしたり、どこかに痛みを感じる時には、優しく深く呼吸をするように意識してみてくださいね!

自律神経のバランスを整える簡単呼吸法

この動画は、自律神経を整えるために自分でできる簡単な呼吸法を紹介しています。
片鼻交互呼吸というもので、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
ストレスを感じていたり、寝ないといけないのに眠れないとき、仕事に行かないといけないのに、身体が重いときなどに、是非お試しください。

片鼻交互呼吸についてのもっと詳しい記事はこちら

自律神経のバランスを整える簡単セルフマッサージ

自律神経を整えるためのセルフマッサージを紹介しています。
主に耳周りや頭を指圧していきます。
いつでもどこでもできるので、是非覚えて、頭痛や肩こりなど不調のあるときにお試しください♡