山の中での暮らし〜那珂川市の中山間エリア「南畑」

2019年10月末に、福岡県那珂川市の里山エリア「南畑(みなみはた)」に引っ越してきて、もうすぐ一年になります。秋、冬、春、夏と、全ての季節をひと通り体験してみて、この暮らしのこともなんとなくわかってきました。

「秋」引っ越し当初

引っ越し当初は、鬱蒼とした周辺の竹の伐採や草刈りに追われる毎日。

以前、ここに住んでいた方が残した粗大ゴミたちが溢れていて落ち着かない中、冬が来る前に薪ストーブを設置しないと山の寒さに耐えられないかもしれない!と、夫が慌てて設置してくれました。

「冬」家族でインドへ長期滞在

と、そうこうするうちに2019年も終わりが近づき・・・年末から1ヶ月間、暖かいインドで過ごしたので、この山小屋での1月は未体験。。

さて、帰国後の2月以降は、何と言っても「コロナ」ですね。コロナ感染を抑制するため自粛が呼びかけられて、ほとんど毎日を家で過ごしましたが、それでなくても、毎日自宅での作業に追われていたので、コロナの騒ぎがなくてもきっと変わらない暮らしをしていただろうなと思います。

毎日、何十本という竹をのこぎりで切って、整備しました。いちいち数えてませんが、150本は余裕で切っています。多分。

鬱蒼として日当たり悪く、とても暗かった敷地に太陽の暖かい光が差し込むようになり、気分も最高!やっぱり生き物は太陽光がないと元気が出ませんね。夫に伐採した竹で、ブランコ、ジャングルジム、竹垣、ししおどし、、色々なものを作ってもらいました。


「春」筍や山菜、自然の恵みいっぱい

春になると、たくさんの植物が芽吹き、虫や動物たちが出てくるのを毎日観察しました。
昨日と今日の、小さくても確実に変化している様子を目の当たりにして、全てのものをは常に移り変わっている「諸行無常」を実感したのでした^^

つくし、ふきのとう、人参、レタスなど

敷地内にボコボコ生えてくるたけのことゼンマイ

たくさんの自然の恵みをいただいて、明るく健康な暮らしに毎日幸せを感じるもつかの間、次にやってきたのは稀に見る長雨、大雨の梅雨。鬱々とした毎日が嫌という程続きましたね。

でも子供達は雨にも負けず、泥んこ遊び・・・楽しそう^^;

「夏」カビ大発生&エアコンなしでサウナ並みの暑さを経験

8月に入ってやっと梅雨明け。部屋の埃が溜まっているところを中心にカビがたくさん生えていました。マスクにほっかむりして家中の大掃除をして、梅雨の間に仕込んでいた梅を三日三晩干しました。いい塩梅の美味しい梅干しが完成!嬉しい^^

我が家はエアコンなし。扇風機二台と二階にあるシーリングファンのみで過ごしました。お盆の頃は、とにかく暑くて、断熱材を入れていない屋根から直接太陽熱が二階にこもって40度以上はあったのではないでしょうか。

1日何回もシャワーを浴びて、かき氷やそうめんを毎日のように食べて、アイスコーヒーや炭酸水をたくさん飲んで過ごしました。(体に悪いかもなんて考えがよぎらないほど暑かった!)

春から育てた野菜たちも、たくさんいただきました。きゅうり、ゴーヤ、ミニトマト、ピーマン、ししとう、大葉、バジル、コリアンダーなど。

多い分は、ご近所さんに分けたり、逆にお裾分けをいただくこともよくあります。そうやって気兼ねなく持ちつ持たれつできることは、本当に幸せなことだなあと思います。都会じゃこうはいかないですもんね。

そして移住後、二度目の「秋」

9月に入ってから、涼しい日が続いています。南畑の至る所で稲刈りが行われ、一気に秋の空気。お友達のお家の大きな栗の木もたくさん実をつけて、お裾分けをいただきましたので、早速渋皮煮を作りました。季節のご馳走いただきます!

こうして、一年を通して自然の中で様々な活動をしてきました。基本、毎日早寝早起き。太陽光を浴びて汗をかいてたくさんご飯を食べて、疲れて寝る。子供のようにあれこれ楽しいことを考えて、作る。野菜を作って収穫して食べる。こんなシンプルな毎日です。ぼーっと退屈に過ごす時間もないくらいやることたくさんあるけど、私たちには、こういう暮らしが肌に合っているなあ、と実感しました。

そのことに早くに気づき、体力のある若いうちに移住を決断して、本当によかったと思います。

那珂川市の里山エリア「南畑」への移住計画がついに実現!!

我が家が福岡市中央区から、那珂川市(当時は那珂川町)に越してきたのが4年前。

キャンプや登山など自然の中で過ごすことが大好きな我が家は、那珂川市に引っ越してきてから割とすぐ、自然を求めて那珂川市内の里山エリア「南畑」(那珂川から佐賀方面に抜ける中山間地域)によく遊びに出かけていました。

懐かしい田園風景、美しい棚田、水遊びができる川や水辺公園、子供達も生き生きとした顔で遊びまわります。

そうするうちに、この辺りに移住したいなあ、、と思うようになり、それからなんとなく物件探しをしながら過ごしていました。

そしてようやく今年の秋には、移住を実現させることができます。

新居は「山の中」!本当にこんなところに住めるの?!

移住先は、かなり山手に上がっていった最後の集落。しかも山の中。周辺に家も街灯も無く、都会暮らしの人から見れば、まさにポツンと一軒家。かも。でも、キャンプや登山が趣味であることや、数年かけてその辺りを行ったり来たりしている私たちにとっては、「え?全然大したことないでしょ」という感じです。

竹やぶに囲まれたログハウス。数年空き家だったので、虫の死骸がたくさん。壁にはヤモリの卵、浴室には蛇の抜け殻も。虫のフンやら溜まりに溜まったホコリやら、掃除が大変だけど、磨いてどんどん綺麗になっていくのが楽しい。

嫌悪感が薄れていく。ヨガと瞑想で心に変化が・・・

こういう山の中の暮らし、キャンプや登山でさえも嫌がる人は周囲にたくさんいますが、私もずっと前はそういうタイプでしたから、気持ちはとてもよくわかります。

虫やら汚物やら、ヨガや瞑想を実践する前は、目を背ける程嫌でした。嫌悪感ってとてもストレスを感じますよね。

でもどんな感覚、どんな状況でも冷静さを保つ練習を日々していると、こういう嫌悪感が薄れていくのを感じます。嫌悪感が減ればストレスも減ります。

「不便さ」が教えてくれる本当に必要なもの

都会暮らしをしていた頃、里山にある家を見ては、「この辺の人の生活ってどんなだろうね。スーパーもコンビニもないし、不便だろうね、、」と言っていました。当時住んでいたのは、福岡市の中心部。歩いて天神まで散歩に行ったり、外食多めの都会の生活。そんな生活に慣れていたら、当然田舎の生活は大変そうに見えますよね。

でも今はその「不便さ」でさえも嬉しいというか、むしろ縛られるものが減って心は解放され、自然の中で毎日癒されながら健康的に自由に暮らせるなんて、幸せすぎる、と思っています。

手軽に買えるコンビニが近くにないので、食事は自然に添加物たっぷりの加工品を避けることができるし、節約にもなりますね。子供がおやつを求めてきても、市販の体に悪そうなお菓子ではなく、家にあるものを使った手作りおやつ(ふかした芋やおにぎりなんかでも十分だし)を食べさせる習慣ができます。心にも体にも優しく、健康になれますよ。

「将来不安だらけ」から、「どんと来い!」な生活へ

また、以前は子供のことも含めて将来に漠然とした不安がありました。学校とか都会の生活の影響で、子供が本来あるべき自然な姿を失ってしまったら・・・とか。仕事がなくなって家賃も払えなくなってしまったら、、、とか。

でも今はそんな不安も何処へやら。自給自足を目指して、何でもできる。自然の中で生活しながら子供の生きる力を養うこともできる。最高です。

今度の家は、庭も広くて、今からどんなハーブや花や木を植えようか、とか、ヤギでも飼おうかな、とか、ウキウキしながら考えています。笑

そんなこんなで、私たち家族の夢でもあった、「ほぼ自給自足」の生活。ついに実現しそうです。