アシュタンガヨガの成り立ちと発展

インドには伝統的なヨガがいくつかありますが、いずれも古いヨガの経典に書かれているものだったり、それを元に現代人が解釈を加えて作られたものだったりします。

私たちが日々実践し、みなさんにお伝えしている「アシュタンガ・ヨガ」もそれら伝統的なヨガの一つで、「ヨガ・コールンタ」という古い経典がベースになっています。

今回は、アシュタンガ・ヨガがどのようにして成り立ち、発展してきたのか、アシュタンガヨガの生みの親シュリ・K・パタビジョイス氏の著書「ヨガ・マーラ」の序文を元にお伝えしたいと思います。
※マーラ…サンスクリット語で「花冠」

アシュタンガ・ヨガの生みの親

アシュタンガヨガは、全てのアーサナ(ポーズ)の順番が決まっていたり、ポーズに伴う目線や呼吸のタイミングや動きの全てが、細かく決められていることが特徴なのですが、そのようなルールやシステムを作り上げたのが、シュリ・K・パタビジョイスという人です。ここから彼の名をジョイスという風に呼びます。

この人は、1915年生まれで、2009年に94歳で亡くなりました。彼の父親は占星術師で司祭でした。つまり、カースト制度では一番上のバラモン階級で、5歳からサンスクリットや儀式の教育を受けているような、エリート出身です。

ジョイスの少年時代

彼が12才の頃、中学校でヨガのデモンストレーションと講義が行われた時に、それを見たジョイス少年は、ヨガにとても魅了され、そこでデモンストレーションをしていたヨギーにヨガを教えて欲しいと頼み込んで、最初は子供なので軽くあしらわれるのですが、あまりに真剣なので、じゃあまた明日おいで、と言ってもらえて、それから毎日ヨガを教えてもらう日々が続きます。

実はそのヨギーというのが、クリシュナ・マチャリヤというとても偉大なヨギーでした。

実はジョイスは、ヨガをしていることや、これからヨガをもっと深く学ぼうとしていることを、自分の親や家族に秘密にしていました。

当時は、ヨガの実践者になるということは、家庭や社会を捨てるということになり、ジョイスの家の階級や父親の仕事柄、絶対にそれは許されないことだったからです。

15才の頃には、マハラジャのサンスクリット・カレッジに通うため、たったの2ルピーだけポケットに入れて家出同然でマイソールへ行きました。

行けばどうにかなると思っていたのでしょうが、1〜2年は物乞いをしたり、知り合いの宿舎に寝泊まりしながら、3年めにようやく親に連絡して、居場所や何をしようとしているかなどを打ち明けた後、なんとかまともに大学に通えるようになりました。

ヨガの実践と研究

それから26年間大学にとどまり、ヴェーダの研究、サンスクリットの習得、アドヴァイタ・ヴェーダンタ(不二一元論)という哲学で教授の地位を得ました。

当時、マハラジャ主催のデモンストレーションや研究調査をしていたクリシュナマチャリヤに同行したり、大学でヨガを教えたり、1948年にはヨガの病気治療的な側面を実験するための研究所「アシュタンガヨガ・リサーチインスティテュート」を自宅に設立しました。

アシュタンガ・ヨガの確立

この研究所の評判は、多くの生徒を呼び寄せました。アシュタンガ・ヨガが病気治療に繋がった事例がいくつもあるため、医者に勧められてやってきた難病患者(リウマチやハンセン病、喘息など)が、入り口に行列を作っていたというエピソードも多くあります。

そして、ヨーロッパやアメリカをはじめ、アジア各国、その他多くの国からヨガの修行にやって来ました。長期にわたってジョイスの元に通い修行を続ける人は、ジョイスの精神を受け継いで、それぞれの国で指導者となりアシュタンガヨガを伝えることができました。

また、彼の娘(サラスワティ)や息子(マンジュ)、孫であるシャラートやシャミーラも、ジョイスから学んだアシュタンガヨガの系譜を継承するため国内外で指導を行っています。

そのようにして、各地でアシュタンガ・ヨガというものが少しずつ知られることとなり、マドンナやスティングなどの有名人がアシュタンガヨガを実践し紹介したことにより、ヨガブームに火をつけ瞬く間に広がっていきました。パワーヨガやヴィンヤサヨガなどは、このアシュタンガ・ヨガを元にアレンジされたものと言われています。

さて、ジョイスは2007年に体調を崩し、2009年に94歳で亡くなりましたが、子供の頃から祖父のもとで学び、6つのシリーズすべてを実践してきた孫のシャラートがその後のKPJAYIのディレクターを引き継いでいます。

そして紆余曲折ありながらも、2019年にはジョイスの母、サラスワティ・ランガスワミが自身のヨガスクールをKPJAYIに移し、「K・パタビ・ジョイス・アシュタンガヨガシャーラ」と改名、シャラート・ジョイスは新しいシャラ「シャラート・ヨガ・センター」を開設しました。

ところで、ジョイスの師匠であるクリシュナ・マチャリヤを中心に、伝統的ヨガのルーツを追求したドキュメンタリー映画「聖なる呼吸」をご存知ですか?この映画では、ジョイスやその家族はもちろん、当時のヨギーたちの貴重な映像をたくさん観る事ができますので、興味のある方は是非入手してみてくださいね。

バンダの仕組みや効果について詳しく解説(ヨガ上級者向け)

アシュタンガヨガを始めてしばらくすると、「バンダ」というものについて学ぶ時がやってきますが、バンダを学び意識するのに適した時期は、中級〜上級シリーズを数年間、毎日実践している人が次へのステップのためにバンダの必要性を感じる時とされています。

“伝統的にバンダは、多くの複雑なアーサナや呼吸法やムドラをマスターし終えて、次の精神修行を求める人だけに密かに紹介されるという事実がある。つまり「バンダの練習」をするということは、ヨガの実践者からすれば、ハイレベルの実践をしているということを示している。”(Moola Bandha: The Master Keyより)

ですので、初級シリーズを練習する頃は、それほどバンダを意識しなくても大丈夫です。なぜなら、初級者は基本的な心身の健康を取り戻したり、継続して実践を行う強さを養うことに注力する必要があり、そのレベルでの実践においては、バンダへの知識や意識はなくてもなんの弊害も無いからです。

そういうわけで今回の記事は、ヨガ上級者向けの話になりますが、バンダの仕組みやその効果についてお伝えします。

karandavasana

バンダの意味

「バンダ」という言葉には、サンスクリット語で「閉じる、妨害、凝固、ロック」といったような意味があります。ほとんどの現代のヨガの教本では、バンダは単に「ロック/鍵をかける」として定義されていますが、バンダの本来の意味は本質的に逆です。なぜなら、身体的なレベルで特定の筋肉をロックまたは収縮させることによって、「解放」の微妙なプロセスが精神的レベルとエネルギーレベルで同時に進行すると言われているからです。

バンダはまた、脊椎と脳のエネルギーセンター(チャクラ)に関連しているため、肉体だけでなく、エネルギー、メンタル、超能力、マインドへ広範囲に渡って影響を及ぼします。

バンダの種類

バンダは基本的に「ムーラバンダ」「ウディヤナバンダ」「ジャランダラバンダ」の3つで構成されています。その他にこれら三つを組み合わせた「マハバンダ」というものもありますが、上級レベルに達するまでは実践しません。

ムーラバンダは会陰または子宮頸部、ウディヤナバンダは下腹部〜みぞおち、ジャランダラバンダは喉元(甲状腺の辺り)の意識的、意図的な収縮です。

バンダの仕組み

バンダは、それぞれの部位の筋肉を引き上げたり引き締めたりするテクニックです。これらの筋肉の引き締めは、緊張、循環器、呼吸器、内分泌、エネルギーシステムに影響を与えます。筋肉が収縮すると、神経インパルスは脳を中継して他の神経回路と神経中枢を作動させます。

ムーラバンダ(会陰収縮)

骨盤領域の感覚運動神経系と自律神経系の両方を刺激します。ムーラバンダが実行されると、骨盤脊髄から出現する副交感神経線維を活性化し、心拍数、呼吸、血圧(正常な血圧の人のみ)の低下、および一般的な休息とリラックスの感覚を含む、体内のすべての副交感神経活動を強く促します(交感神経への刺激も発生するが、わずかなレベル)。副交感神経系と交感神経系の両方を刺激し、体内の神経活動の主要な要素のバランスを取り戻します。これは、内分泌系に関与する視床下部にも非常に明確な影響を及ぼし、その情報を大脳辺縁系(感情)全体と大脳皮質(脳の外層)に中継します。つまり、ホルモン分泌や感情の起伏などにも関与するということです。

ウディヤナバンダ(腹部収縮)

消化器官、副腎、腎臓、そして最も重要な丹田を圧迫し、腹部と胸でエネルギーが生成されます。

そのエネルギーには「癒しの性質がある」と意識的に経験され、私たちの幸福感を高めます。ウディヤナバンダは交感神経系の調子を整え、より効率的に機能するように促します。

また、交感神経系が不適切な状況で機能しないように制御できるため、心身症におけるストレスや不安の影響を回避できます。

ジャランダラバンダ(喉の圧迫)

首を伸ばし、脊髄を引っ張って脳を引っ張ることで、下垂体と松果体に微妙な影響を及ぼします。また、首の前方への屈曲が甲状腺、副甲状腺、胸腺に影響を与えます。

同時に、延髄(脳の下部と脊髄の上部)の副交感神経の脊髄領域を刺激して、心拍数、呼吸、血圧などを調節したり、頸動脈洞を圧迫し血圧を下げるのにも役立ちます。

Gomukhasana

このようにバンダの実行によって、交感神経の緊張を和らげることにより、安らぎ、リラックス、そして一般的な幸福感が実現するだけでなく、筋肉と内臓の一般的なマッサージ効果にもつながるため、体の一般的な浄化にも役立ちます。また、バンダは内分泌腺にも影響を与えますが、これらの内分泌腺はチャクラと密接に関連しているので、バンダの実行がチャクラを刺激し、それが生命を維持するエネルギーを与えることにもなります。

バンダの効果

バンダの身体的効果

プラナヤマ(呼吸とエネルギーの制御)と組み合わせたバンダの実行は、次のように全身に影響を与えます。

  • 内分泌系の効率的な機能を調和させる
    • ジャランダラバンダは下垂体、松果体、甲状腺、副甲状腺、胸腺に直接影響を及ぼす
    • ウディヤナバンダは、副腎と膵臓に直接影響を及ぼす
    • ムーラバンダは、性腺と会陰部/子宮頸部(痕跡内分泌腺と言われている)に直接影響を与える。
  • すべてのバンダは、下垂体、松果体、脳に間接的な影響を及ぼす。バンダが内分泌腺に直接影響を与える結果、体内の特定のバイオリズムも調節される。たとえば、ムーラバンダとウディヤナバンダはどちらも月経を安定させるのに非常に役立つ。
  • すべてのバンダは、正しく実行されると、呼吸が低下し、落ち着きとリラックスをもたらす
  • 血圧が下がる
  • 心拍数が低下する
  • 深いリラクゼーションの兆候であるアルファ脳波の生成が増加し、神経活動が遅くなっていることを示している。体内の交感神経活動が低下し、リラクゼーションのさらなる兆候が現れる
  • 脳内の混乱した神経回路や交差した神経回路が並べ替えられ、事実上「脳をリストア」する
  • 消化器系は、内臓への圧力によって調子を整え、マッサージし、活性化する
  • 泌尿生殖器系の活動の調和は、神経系を介した反射作用の結果として発生する

バンダのプラーナ的効果

各バンダは、プラーナ(生命エネルギー体)の特定の焦点の刺激に関連付けられています。バンダは、脊椎の特定の神経叢、内分泌腺、およびチャクラとして知られるプラーナのエネルギーセンターに相互に関連していると言われています。身体的レベルの各神経叢と内分泌腺には、次のようにプラーナレベルの対応するチャクラが存在します。

  1. ムーラダーラ・・・仙骨/尾骨神経叢
  2. スワディシュターナ・・・前立腺神経叢
  3. マニプーラ・・・みぞおち
  4. アナーハタ・・・心臓神経叢
  5. ヴィシュッダ・・・咽頭/喉頭神経叢
  6. アジューニャーと(7) サハスラーラ・・・ 松果体 / 下垂体 / 視床下部の複合体

背骨にある六つのチャクラのうちの三つ、ムーラバンダ(ムーラダーラチャクラ)、ウディヤナバンダ(マニプーラチャクラ)、ジャーランダラバンダ(ヴィシュッダチャクラ)は、バンダが直接活発な刺激をもって関連しています。

これらの刺激は、脳と心のこれまで休眠していた潜在的な能力を活性化し、目覚めさせます。従って、バンダの習得は私たちの可能性を最大限に実現することにつながるのです。

多くの難解な哲学によれば、プラーナ(アパナ)の下向きの流れは、人間の意識をより低く導くとしています。(本能的な欲求への執着、過度の甘やかし、無気力、無力、怠惰など)

これらの哲学によれば、人間の本質は元来神のようなものであり、「第一原因(アリストテレスの唱えた万物の運動の根本原因)」を再生または実現するためには、意識を向け直さなければならないと考えられています。ここでのバンダ、特にムーラバンダの役割は、下降運動の意識をブロックし、それを上方に向け直すこと、と説明されています。

バンダをさらに理解するには、バンダを単に「ロック」としてだけでなく、身体的および精神的な「不純物」の除去剤として見るように視野を拡張する必要があります。経典によれば、ムーラダーラ、アナハタ、アジュナのチャクラには、「グランティ(精神的な結び目)」があるとされています。「グランティ」というのは、人間の意識の中にある「障害」、つまりものごとの根本的な性質、本質を覆い隠してしまう、個々の思い込みや思考の癖などのことです。

伝統的に、バンダはこれらのグランティを解く最も効果的な手段の1つとして規定されており、緊張、不安、抑圧、未解決の対立として存在し、それによって私たちの本質を再発見することができるとされています。

このバンダの実行によって、骨盤底のムーラダーラチャクラから頭頂のサハスラーラチャクラに向かって、グランティという「詰まり」や「障害」を排除していきながらチャクラを開いていき、最終的に頭頂部のサハスラーラチャクラに到達する時、サマーディの状態を体験することになります。

Moola bandha the master key

まとめ

さて、私たちアシュタンギは日々、ヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)、アーサナ(坐法)の実践を繰り返し行いながら、少しずつ変化していきます。全く何もできない状態から、呼吸を覚え、アーサナをおぼえ、ヴィンヤサを通して動きと呼吸の連動を覚え、心と身体を強くしなやかにします。さらに、それを深め熟達していくと体内に自らエネルギーを生成し、保持することができるようになってきます。

それはつまり、バンダの実行ができるようになってきた証拠です。そしてそれを自覚し、自在にコントロールできるようになって初めて上級者レベルの学びに手をつけられるものと考えて良いと思います。

その時には然るべき指導者から直接指導を受けながら学ばなければいけません。たとえ本場インドであっても、海外からの渡航者を騙すサギ団体や指導者も多いと聞きます。指導者を探す際にはどうか慎重に。自分が長年指導を受け信頼関係もすでに築けている師匠が、プラーナヤーマ以降を指導できる資格のある方であれば、最高ですね。

今回の記事は、上記の「Moola Bandha: The Master Key」を参考にしています。全編英語ですが、気になる方は是非読んでみてくださいね。

瞑想は何のためにするのですか?

「瞑想」といっても様々な瞑想法が世の中に溢れているし、効果があると感じたもの、そうでないものがあると思います。瞑想やってみたけど、よくわからない、という方は、まず根本的な瞑想の意味や目的がわかっていなかったり、その方法が間違っているのかもしれません。今回は、数年前に「月読寺」住職である小池龍之介さんが講話された「瞑想」についての話をまとめたいと思います。

心と感情の関係性

住職曰く、『心』というのは感情だけではなく、思考(想像、妄想、迷い)、記憶、感覚、などを含む、それはそれは計り知れない広大な宇宙のようなもので、感情などはその中のほんの一部。しかしながら、人はその喜怒哀楽という、たまたま表に出てきた小さな感情に振り回されて、それがあたかも『自分の心』『自分そのもの』だと思い込んでいるのだそうです。

心の仕組み

以下の図のように、普段は潜在化している感情、感覚、記憶、思考などが、各個人のトリガーポイントによって顕在化するようになっているのです。

心の仕組み

さらに、感情というのは、自分の意思で起こすものではなく、その人がこれまでの積み重ねた思い込みによって勝手に呼び起こされるもの、ということも重要な真実です。喜怒哀楽の条件は育った環境によって異なり、その表れ方も違います。それほど曖昧でいい加減な現象に私たちは振り回されて生きているんですね。

例えば、ボランティアをしたり、自然を大切にしようと思ったり、いいことをしようとします。その時人は気持ちよさを感じますよね。だからどんどんそれを求める。幸せに向かっているように感じる。だけどもしそれにこだわるあまり、それに賛同しない人や邪魔する人に怒りを感じるなら、苦しみもまた同じく増える。せっかく良いことをしても全然苦しみは減らない!と嘆く。

逆に、ものごとにこだわらず他人に対する怒りの感情もまたそこになければ、苦しむこともない、というわけです。

また、例えばお花見で桜を見て『綺麗だなぁ、嬉しいなぁ』という感情が湧き上がってきても、それは長くは続かず、次の瞬間には桜の木の下で食べるお弁当を食べて感動し、お花見が終わればそれらの感情は消えて無くなる。

もし、桜を見て湧き上がる『綺麗だなぁ』という感情が永遠に続くのなら、人は2度と桜を見ないでしょうね、と住職はおっしゃいました。

この世にある全てのものは移り変わる『諸行無常』なのだから、どんな感情もすぐに消えて無くなります。

もし、怒っているのが「私」ならば、怒りが去れば「私」は無くなるのか?喜んでいるのが「私」なら、喜びが去れば「私」も消滅するのか、、そうではないですよね。だから感情=自分ではない。その程度の単なる事象なのだと。

感情ってなんのためにあるの?

それは、言葉がまだない時の名残ではないかな?と思います。赤ちゃんは、おっぱいが飲みたい時そのタイミングで貰えなければ泣きます。おむつが濡れて気持ち悪いから変えて欲しいと泣きます。眠れないから寝かせてくれと泣きます。ママが抱っこしてくれたら嬉しくて安心して寝ます。動物も同様です。

言葉で伝えることができれば泣く必要も無くなる。ネガティヴな感情が無ければ争いが起こることはないでしょう。だけども、赤ちゃんの時に感情というものを使い意思を伝えるということを覚えたから人は、感情を表現する。言葉は無くとも伝わる。だから、どんな言葉にも感情が漏れなく付いて来るのです。

無我の境地とは?

これもよく聞く言葉ですが、ほとんどの方が間違った捉え方をしています。
目を閉じて、無になる無になる無になると唱え、何か別のことを考え始めると、いかんいかん!考えてはいかん!と頭を振り振り、無になれ無になれ無になれ!、、を繰り返す。これ、なんの意味もないです。

『無我』は、そもそも我は無いということ。

人は大概の人と理解しあってコミュニケーションを取っていると思っていますが、本当は同じものを違うように見て、感じていても、それをあたかも同じものを同じように見ているかのように、脳が勝手に調整しているから、うまく噛み合っているように感じているだけです。

人はオギャーと生まれて育っていく過程で、親や自分を取り巻く様々な環境や情報が、こういう事象にはこう反応するという方程式を作り上げ刷り込んでいく。そうして形成された「思い込み」が原因で人は様々なことに反応しているというわけです。

つまり瞑想って何?

瞑想の目的は『心の観察』です。感情は思い込みによって起こる。その思い込み(心の癖)に気づき、それはすぐに過ぎ去っていくはかないものだ、諸行無常で、たいして重要なことではない、ことを知ります。

瞑想はまず、意識を一点に留めておく練習から始まります。呼吸に意識を止める方法や周囲で聞こえる微かな音に耳を澄ませるなどその対象は様々です。

そうしているうちに、いかに自分の心の中が落ち着きなくカオスな状態かということを知ることになります。

幼い子供が、おもちゃを出したかと思えば、違うおもちゃを引っ張りだして、そうかと思えば絵本を持ち出し、今度はどこか違う場所に行っちゃった、、というように落ち着きなく、次々と思考が移り変わるのです。まさに諸行無常。でも普段はそんなふうに思考がグルグル変わっているということに気づいていないと思います。

続いて、その心の移り変わりを客観的に俯瞰で眺める練習です。最初はすぐにめくるめく思考に巻き込まれて流されてしまいますが、気付くたびに観察を繰り返すことによって、段々と観察し続けられる時間が長くなっていきます。

そして浮かんでくる様々な感情や思考を「今〇〇と考えている、、」「〇〇と思ってもいいよー」といった具合に流していく。それらにいちいちとらわれていてはなんの効果もないので、流して流して、、というのをとにかく練習する。

呼吸や周囲の音を対象にする他、歩きながら、食べながら、など色々な手段を使って行える瞑想についても教わりました。

アシュタンガヨガの実践も、いわば「動く瞑想」です。アーサナの実践をしながら、自分の体と心の状態を客観的に観察する練習です。小池さんの講話によって、さらに私たちが何を目指して実践を続ければ良いのかということを再確認できました。

身体が硬くてもヨガできますか?

ヨガ未経験者からの質問で最も多いのが「身体が硬いけどヨガできますか?」ということ。

はい、もちろんです^^むしろ、硬い方の方がヨガに向いているんですよ!今回は、その理由についてお伝えしたいと思います。

ヨガの目的と身体の硬さ

ヨガの実践は、心身を自由にコントロールできるようになるための練習です。自分の体を使って、様々な肉体的感覚、心の動きなどを観察します。様々な気づきを得ることになりますが、その気づきが多ければ多いほど変化が起こるので、どちらかというと最初に身体が硬い方が、早い段階でその効果を感じられ、続けることが楽しくなってくると思います。そしてそれを継続して行えば、心と体は柔軟で丈夫に、そして健康的になり、集中力や免疫力がアップします。老若男女、どなたでも実践できます。柔軟性や筋力は、次第に高まっていきますので、問題ありません。

何を意識すればいい?

どんな動きをするとどこが硬いと感じるのかをチェックしましょう。毎日行うことで、昨日はここまでだったけど、今日はここまで届くようになった!など変化がわかるのでモチベーションに繋がります。また、呼吸を止めずに一定のリズムで続けるようにしてみてください。ちなみにアシュタンガヨガなら、行うポーズもその順番も全て決まっていて、毎日同じ動きを繰り返すことになり、変化がとてもわかりやすいのでオススメです。

「柔軟性の無さが恥ずかしい」どうすればいい?

人に見られることに抵抗があるなら、まずは自宅で私のYouTubeチャンネル「 アシュタンガヨガを動画で学ぶ」の中の太陽礼拝の動画をみながら一緒に動いてみてください。(こちらの記事もおすすめ→「毎朝の習慣にしよう!朝の太陽礼拝(Clubhouse朝ヨガ)のご案内」)

その太陽礼拝を毎日続けるだけでも、随分と変化があるはずです。身体的変化ももちろんですが、「恥ずかしい」という気持ちにも変化が起こるはずですよ!

ご質問やお問い合わせはいつでもどうぞ!

ヨガの最終目標「サマーディ(三昧)」とは

アシュタンガヨガの「アシュタンガ」には、八支則(八つの段階)という意味がありますが、古いヨガの経典「ヨーガ・スートラ」でそのことを詳しく説明しています。

今回は、「サマーディ」について、ヨーガ・スートラなどの経典や私個人の経験を通して、自分なりに気づいたことをお伝えしたいと思います。

「ヨガの八支則」

  • ヤマ(禁戒)・・やってはいけないこと
  • ニヤマ(勧戒)・・やった方がいいこと
  • アーサナー(坐法)・・ポーズの実践
  • プラーナーヤーマ(調気法)・・エネルギーのコントロール
  • プラティヤハーラ(制感)・・外側に向いた五感を閉じて意識を内側へ向ける
  • ダーラナー(集中)・・一点に全集中
  • ディヤーナ(静慮)・・心が動揺することなく一定の状態になる
  • サマーディ(三昧)・・全ての心の作用が止滅した状態

ヨガ初級者はまず、最初の三つの段階の実践を最低10年は日々繰り返さなくては、次の段階へは進めません。とても長い道のりですね。だけどこれが何より大切なことなのです。(「daily practice 「なぜ毎日練習」しなければいけないのか」参照)

ヨガ経典「ヨーガ・スートラ」と「サマーディ」

「ヨーガ・スートラ」は、賢者パタンジャリが説いたヨガ思想を弟子たちがまとめてできた経典です。

そのヨーガ・スートラを翻訳・解説したさまざまな文献がありますが、ヨガの実践をしていない人、やっていても経験が浅い人がそれらを読解することは、なかなか難しいと思います。
ですが、知ろうとすることが大切で、意味はわからなくてもとりあえずスートラに触れてみるということはしたほうがいいと思います。今はまだ理解できなくても、実践を続けていれば必ずそれを理解できる段階に辿り着くので、その時に、ああ、これはこういう意味だったんだ、と気づいたり、深く学ぶことができると思います。

「インテグラル・ヨーガ」という文献がとてもわかりやすくて良かったのでオススメです。

さて、ヨーガ・スートラはいきなりサマーディの説明から始まります。

サマーディとは、

(1-2)心の作用を止滅することが、ヨーガである

心の作用を止滅・・・どういう意味?としょっぱなからつまづくでしょうが、ここから先は、その具体的な内容の説明が続きます。

そして後半の方に、サマーディについてこう記されています。

(1-41) 自然の透明な水晶がかたわらに置かれた物の色や形をとるように、作用が完全に衰微したヨーギーの心は、澄明・静然となって、知る者と知られるものと知との区別のない状態に達する。この瞑想の極点が、サマーディ[三昧]である。

「自然の透明な水晶」というのは、まだ何の印象もついていない赤ちゃんの心のようなものだと思ってください。成長するに従って、環境、親の教育や周囲とのコミュニケーションのなかで、どんどんその水晶の様子が変わっていきます。

  • 良い印象=水晶を磨く行為
  • 悪い印象=水晶を汚す行為

みなさんの心の水晶の透明度はどのくらいのものでしょうか?

ヨガの実践は、この水晶を磨く行為です。ですから、やればやるほど、水晶は透明に近づいて行きます。その水晶が透明なら、ありのままの色や形を映せる、つまり、過去の経験による思い込みや印象が影響しない洞察ができる状態、すなわちそれがサマーディということになります。

最終目標「サマーディ」その後は?

ちなみにサマーディにも小さいものから大きいものまで色々な種類(段階)があり、一度経験したらそこから永遠にそれが続くというものではなく、すぐに元の状態に戻り、そのうちまた忘れた頃にサマーディがやってきて、すぐに元に戻る、というのを繰り返すようなものだそうです。
「サマーディ=最終目標」と聞くと、それを一度でも経験したらゴール!みたいなイメージがありますが、そうでは無いんですよね。

さらに、何か天啓を受けた!神の声が聞こえた!というようなもの(それは妄想に過ぎない)でもなく、サマーディが訪れたら、劇的に人が変わったようになる、というようなものでもありません。

アーサナの実践ですでに経験している小さなサマーディ

ここから私の主観ですが、アシュタンガヨガで日々実践しているアーサナは、最初は簡単なことから始めて、そのうち出来ないことができるようになり、その先に進んで、またできないことに出会い、乗り越えていくことを繰り返します。その間に、内観することを覚え、色々なことに気づき、変化が訪れます。それこそまさに小さなサマーディと言えるのでは無いでしょうか。

そして成長に伴い、肉体的・精神的な能力は大きくなり、次第に普通の人には成し得ないようなこともなし得るようになります。それも徐々になので、大きく動揺することもなく、静かな心で受け入れながら。ですから上級者になる頃には、最初の頃に持っていたわかりやすい「エゴ(他人との比較、優越感や劣等感、自信の有無、喜怒哀楽の感情)」がかなり薄れて、八支則の4段階目以降、エネルギーのコントロール、感覚の制御、集中力、瞑想などの実践が「アーサナの実践を通して」いつの間にか自然と理解できるようになっているのです。そうでなければ上級シリーズの実践はできないはずです。

ちなみに、元体操選手や運動能力が一般的でない人は、難しい上級レベルのアーサナができるケースが多いですが、そこにヨガ的な精神が備わっているかどうかが重要です。本人もそれが普通の人より簡単にできてしまうことで逆にエゴが強くなってしまうなど逆効果になってしまうこともあり、ヨガの効果や恩恵が受けづらく、内面の変化について判断がしにくいので、注意が必要です。

エネルギーの上昇は脳や神経系を刺激する

サマーディの状態になっている時、身体はどういう状態になっているのでしょうか。

ある文献では、サマーディの身体の状態を「自己が消え全てが一体となり恍惚感に包まれる」と表現していますが、一般の人にとってはなんだか怪しいスピリチュアルなもの、という印象を与えます。
ヨガの実践によって体内にエネルギーが作られ、それが骨盤底から頭頂に向かって流れだし、その間にある7つのチャクラを1つずつ開いていきます。開く方法は様々で、アーサナのほかに、呼吸法や瞑想、チャンティングなど色々なことをしながら、最後に頭頂のチャクラが開きます。

その際、脳のある部分が刺激を受けて、脳内に様々な物質を分泌させるため、サマーディ=恍惚感、神秘体験、オーガズムと表現されるような状態になります。

しかし、上記のような状態は、単なる生理現象でしかありません。同じような物質(麻薬によるもの)を脳に与えれば、同じような身体の反応が起こることもわかっていますし、五感を通して神経を刺激して操作することもできるようです。

日々の実践による積み重ねがなければサマーディではない

肉体も精神も鍛えられていない人が、麻薬や科学的な操作を使って脳がサマーディのような状態になったら、それを自分には何か特別な能力が目覚めた、覚醒したと勘違いしたり、その心地よさをまた味わいたいと執着するようになります。そして心が完全に囚われてしまうと破滅します。(数十年前の新興宗教によるテロ事件を参照)

それは本当の「サマーディ=心は、澄明・静然となって、知る者と知られるものと知との区別のない状態」とはかけ離れたものだから当然です。

ですが、精神と肉体を長年のヨガの実践(アーサナだけではなく、ヤマ、ニヤマを守り、エネルギーのコントロール、集中の実践も含む)を通して鍛え、様々な経験をし、知識を得、自分でサマーディの状態を作り出すことが出来るほどの修練者なら、サマーディの状態になっても、それが何ということもないと知っているので、自然なこととして受け流し、修行を続けることができるのです。

ヨガの目的は、「どんなことが起きても常に物事を冷静に客観的に観察できるようになるため」なので、たとえ、サマーディに至ったとしても関係なく、修行を続ける、ただそれだけです。
そのように生きる人の人生は、幸せでないわけがない。と、私なんかは思うのですが、みなさんはいかがですか?

その他の参考書

毎朝の習慣にしよう!朝の太陽礼拝(Clubhouse朝ヨガ)のご案内

みなさんは、Daily practice(毎日練習)ができていますか?

長年アシュタンガヨガを実践している私も、今でこそ毎日フルプラクティス(先生からここまで、と指示されたアーサナまでを行うこと)をしっかりとやっていますが、このペースになるまでかなり時間を要しました。

日常生活、環境、仕事、家庭の事情、などなど、色々な理由がそれぞれあると思います。その中でいかにして「アーサナの練習」の時間を作るか、これがなかなか難しい。

また、モチベーションを保つことができないという方も多いです。今日はだるいなあ、調子が悪いなあ、なんて途中で切り上げたり、マットを敷く気にもなれないで、自己嫌悪に陥ったり、、。今回は、Daily practiceしなければならない理由から、どうすればできるようになるのかその方法についてお話ししたいと思います。

そもそも、なぜ毎日アーサナの練習をしなければならないのか?これをもう一度おさらいしましょう。

毎日アーサナの練習をしなければならない理由とは?

色々な理由があると思いますが、私が思う一番大きな理由としては、毎日やらなければ変化が起きない、あるいは変化がわかりづらいため、ヨガの効果や恩恵を感じられないため。なんのためにやっているのかその効果を感じられなければ、やる気、おきませんよね?やっぱり、あ、体が変わってきた!精神的に安定してきた!毎日ハッピー!という風に思えて初めて、「続けたい」と思えるものです。だから、続けたいけどなかなか継続できない方は、まずはある一定期間は絶対になんとしてでも毎日続けなければ、習慣にすることはできないのです。

それから、人の筋力というのは鍛え続けなければ、すぐに弱くなってしまうためです。また、アシュタンガヨガのプライマリーシリーズは、ヨガセラピーと言って、病気の治癒を目的としているシリーズなのですが、自分の呼吸と体の動きによって内臓をマッサージしたり、心肺機能が鍛えられたりします。数回やっただけでも効果はありますが、練習をしなくなったら、その健康具合もすぐに元に戻ってしまいます。せっかく整えているのに勿体無いですよね。

そして、アシュタンガヨガの中級レベル「インターミディエイトシリーズ」に進むためには、フルプラクティスを最低でも週に3〜4日を習慣にしている人でなければ乗り越えられない壁がどんどん出てきます。上級の「アドバンストシリーズ」に関しては、毎日フルプラクティスができる精神力と体力がなければまず無理です。

※もっと詳しく→daily practice 「なぜ毎日練習」しなければいけないのか

最初の一歩は毎日15分の「太陽礼拝」

アシュタンガヨガのシステムはとてもよく考えられてできています。まず最初に太陽礼拝から始まりますが、初心者はこれだけを毎日続けます。AとBを合わせてたったの15分です。15分だけなら、いつもより30分だけ早くおきて頑張れそうじゃないですか?これをとりあえず1週間、毎日続けてみてください。1週間だけ気合いを入れてみてください。意外とできると思います。そして、1週間できたら、次は2週間、次は1ヶ月。そして3ヶ月、半年、、、、そうやって少しずつ続けることが楽になってきます。むしろ、やらなきゃ気持ち悪いと思うかもしれません。

太陽礼拝だけでも3ヶ月続けられたら、少しずつアーサナを増やしてみてもいいかもしれません。もちろん、増やさずにずっと太陽礼拝だけでも素晴らしい効果を与えてくれます。

それでもやっぱり自信がない方に

「続けたい」という思いがあるにも関わらず、一人だと心が折れてしまって難しい、という方は、無料オンライン「Clubhouse」で太陽礼拝がおすすめです。是非私たちと一緒にやってみましょう。

2021年の2月から「Clubhouse」というSNSが日本でスタートしたのをキッカケに、その中で「みんなのヨガ」というクラブを立ち上げ、平日毎朝6:30〜みんなで集まって太陽礼拝の音声(15分間)に合わせて、一緒に練習するというのをはじめました。参加しているほとんどの方がヨガ未経験者でした。毎朝20名弱のメンバーが集まり、太陽礼拝をした後は、雑談や質問のコーナーを設けて、コミュニケーションをとったり、聴き専の方はラジオのように聴いてくださっています。

一人だと難しいことも、同じような境遇の方の話を聞いて共感したり、わからないことが解決できたり、また、やる気の出ない日も、とりあえずその場を覗いてみると自然とモチベーションも上がりやる気になったりと、お互いを支えあいながら、気がついたら半年以上続けている!という方がほとんどです。

詳しくは以下の動画をご覧ください。

太陽礼拝だけでも効果大

アシュタンガヨガの中で一番最初に行う太陽礼拝は、ウォーミングアップのようなものですが、実はこのシークエンスにはたくさんのアーサナ(ポーズ)が含まれていて、それぞれに心身の健康を促進する効果があるので、これだけでも十分に健康促進、維持ができるんですよ。だから私はこの太陽礼拝をとても大切に思っていますし、大好きなんです。

たとえヨガに興味がなくても、みなさんの心と体の健康のために、これをラジオ体操のごとく、毎朝の習慣にできたらいいのに、と心から思います。

clubhouseの始め方

  • 1.clubhouseのアプリをインストールしてください。
  • 2.アプリでアカウント登録をしてください。(興味あるジャンルとかの選択がありますが、適当でもいいです。)
  • 3.info@sumsuun.comに件名に「朝ヨガ参加希望」、本文にお名前、アプリをインストールしたスマホの電話番号を記載して送信してください。※SMSで既存のユーザーから招待しないと始められません
  • 4.こちらから招待すると、clubhouseから招待リンクのついたSMSが送られてきますので、記載されたリンクから進むとclubhouseに参加ができます。

朝ヨガの参加方法

  • 1.clubhouse内で「みんなのヨガ」で検索するか、以下のリンクからクラブ「みんなのヨガ」に参加してください。
    https://www.clubhouse.com/join/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%83%A8%E3%82%AC/8ZqjWdd3
  • 2.月〜金の朝6:25以降にclubhouseのアプリを開くとトップの上部に「みんなで太陽礼拝」という部屋が表示されるはずなので、タップして入室してください。
  • 3.6:45ぐらいには練習が終わり、7時頃まで雑談をしていますので、よかったら手を上げてスピーカーに入って自己紹介をしてください。(慣れてからでも構いませんし、強制ではありません^^)

Manduka PRO(マンドゥカ プロ)シリーズの並行輸入品を買ってみました

みなさんは、どちらのヨガマットを使っていますか?
私はこの4年くらいマンドゥカのブラックマットを愛用しています。それまではいくつかのブランドのマットを数年ごとに変えて使っていたのですが、最終的にこのブラックマットで落ち着きました。
アシュタンガヨガといえばブラックマットというくらい、アシュタンギーは当たり前のように使っているこのブラックマット、通常の正規品だと2万円ぐらいするんですよね。
Too expensive!!
と叫びたくなります。
しかしながら、それだけの価値があることも事実。
<ブラックマットのいいところ>
・しっかりした素材なので丈夫で長持ち(毎日激しく使っても10年は保つ)。
・厚みが6ミリとかなり厚手なので、しっかりと衝撃を吸収してくれて、飛んだり跳ねたりするようなアシュタンガヨガに向いている。
・重みがあるので足が引っかかってめくれたり、たわんだりということがない。また、グリップ力もあるので、マットのせいで集中力が途切れるというようなことは起こりにくい。
<ブラックマットのデメリット>
・かなり重いので旅行先に持っていきにくい。


とはいえ、マット一枚で2万円・・・というのは、結構大きな決断が必要。これを読んでいる専業主婦アシュタンギーも多いと思います。ヨギーではない人から見れば、騙されて高いツボを買わされているようにも見える・・・。かもしれない。
かくいう我が家も経済的に豊かとはいえない暮らしをしているので、あまり贅沢はできません。
そんな我が家の世帯主、アシュタンガ初級者の夫が、ついにマットを買い換えるということでどうしたかというと・・・
マンドゥカプロの「並行輸入品」なるマットを購入!したのであります。
えー、並行輸入品って結構偽物あったりしない?大丈夫??と不安になりますよね。
結論から言うと、「ちゃんとしたマットを安くゲットできてラッキー!!」でした。
そのお値段、なんと12,000円・・・。
えー?!本当に大丈夫?!
(とはいえ、それでもまだ高価であることは否めない。)

実は、マイソール南畑に通われている生徒さんが近頃、ネットで並行輸入品のプロマットを通常の値段よりもかなり安く購入したということで実物をよく見せてもらったのですが、本物と比べて見た目も材質も全く違わないものだったので、どこで購入したのか教えてもらったのです。
さらにそのお店は、どんな会社が経営していて、ほかにどんな商品を販売しているのか、、などなど入念にチェックし、問題なさそうだと判断し購入したので、まず間違い無いだろうと思います。
もちろん、絶対本物だっていう保証はできませんが、実際に届いたマットの触った感じや使用感なども遜色ありません。

ちなみに、プロライトというのもあって、それは厚さが5mmのマットで、グリップ力や衝撃吸収力もプロとそこまで変わらず、プロより1mm薄くなった分、少しだけ軽くなっています。とはいえ、トラベルマットと呼ばれるかなり軽量なマットに比べれば、全然重いですけどね、、、

さて、本物だという証拠もなければ偽物である証拠もないので、ご自分の目で確かめていただくしかないのですが、よし、買ってみよう!と思われた方は、以下からどうぞ。
▼Amazonで購入したい方はこちら
https://amzn.to/3o7Dt6C
▼楽天で購入したい方はこちら
https://af.moshimo.com/af/c/click?a_id=1797846&p_id=54&pc_id=54&pl_id=616&url=https%3A%2F%2Fsearch.rakuten.co.jp%2Fsearch%2Fmall%2F%25E3%2583%259E%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2589%25E3%2582%25A5%25E3%2582%25AB%2B%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AD%2F%3Fsid%3D202898
<マンドゥカマット購入後について>
マンドゥカのマットは、使い始める前に海塩を全体にまぶして放置、24時間後に濡れた布巾などで塩を拭き取ってください、とマットのパッケージに記載してありました。
公式サイトには、必ずしなければいけないわけではない、とも書いています。
何もしなければ、しばらくヌルッとした感触がすると思いますが、使っているうちにそれもなくなってくるようです。

ちなみに私が使っているブラックマットは、友人が以前買ったけど全然使わないから(なんでや!)安く譲るよ、ということだったので、そのようにして大切に使わせていただいている次第です。

アシュタンガヨガのアーサナ(ポーズ)名・サンスクリット語の意味

アシュタンガヨガには初級・中級・上級(A〜D)の6つのシリーズがあり、アーサナ(ポーズ)の順番も全て決まっています。このページでは、アシュタンガの上級Aまでのアーサナを一覧にしましたので、よかったら参考にされてくださいね!

Fundamental sireise(基本のシリーズ)

初級・中級シリーズの中で行う共通する基本のシークエンスです。

スリヤナマスカラ【スーリヤ・ナマスカーラ(Surya Namaskara)】スリヤ(suria)太陽/ナマスカーラ(namaskr)礼拝
パダングシュタアサナ【 パダングシュタアサナ(padagusthasana)】パーダングシュタ(padagustha)足の親指
パダハスタアサナ【パダハスタアサナ(Pada Hastasana)】パダ(pada)足/ハスタ(hasta)手
トリコナアサナ【ウッティタ・トリコナアサナ(Utthita Trikonasana)】ウッティタ(utthita)体を伸ばす/トリコナ(trikona)三角
トリコナアサナb【パリブリッタ・トリコナアサナ(Parivrtta Trikonasana)】パリブリッタ(parivrtta)ねじる、振り向く、回転/トリコナ(trikona)三角
パルシュヴァトリコナアサナ【ウッティタ・パルシュヴァコナアサナ(Utthita Parshva Konasana)】ウッティタ(utthita)体を伸ばす/パルシュヴァ(parsva)体側、横/コナ(kona)角
パルシュヴァコナB【パリブリッタ・パールシュヴァコナアサナ(Parivritta Parshva Konasana)】パリブリッタ(parivrtta)ねじる、振り向く、回転/パルシュヴァ(parsva)体側、横/コナ(kona)角
プラサリタ【プラサリータ・パドッタナアサナ(Prasarita Padottanasana A)】プラサリタ(prasarita)広いスタンス、伸びた/パダ(pada)足/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
パルシュヴォッタなアサナ【パルシュヴォッタナアサナ(Parshvottanasana)】パルシュヴァ(parsva)体側、横/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす

Primary sireise(初級シリーズ)

プライマリーシリーズは、別名「Yoga Cikitsa(ヨガ・チキッツァ)」とも呼ばれ、ヨガ療法・ヨガセラピーを意味しており、病気や怪我の治療の効果があります。

ウッティタハスタ【ウッティタ・ハスタ・パダングシュタアサナ(Utthita Hasta Padangusthasana)】ウッティタ(utthita)体を伸ばす/ハスタ(hasta)手/パーダングシュタ(padagustha)足の親指
アルダバッダパドモッタナアサナ【アルダ・バッダ・パドモッタナアサナ(Ardha Baddha Padmottasana)】アルダ(ardha)半分/バッダ(Baddha)拘束された/パドマ(padma)蓮/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
ウトゥカタアサナ【ウトゥカターサナ(Utkatasana)】ウトゥカタ(Utkata)不均衡な、難しい
ヴィラバドラアサナ【ヴィラバドラアサナ(Virabhadrasana)】ヴィラバドラ(Virabhadra)シヴァの化身の戦士の名
パスチモッタナアサナ【パスチモッタナアサナ(Pascimottanasana)】パスチマ(paschima)西、後ろ側/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
プールヴォッタナアサナ【プールヴォッターナアサナ(Purvottanasana)】プールヴァ(purva)東、前側/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
abpp【アルダ・バッダ・パドマ・パスチマッタナアサナ(Ardha Baddha Padma Pascimottanasana)】アルダ(ardha)半分/バッダ(Baddha)拘束された/パドマ(padma)蓮/パスチマ(paschima)西、後ろ側/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
tmepp【ティリアングムカイカパダ・パスチマッタナアサナ(Tryanga Mukhaika Pada Pascimottanasana)】ティリ(tri)3/アング(anga)枝、分かれた/ムカ(muka)向かって/イカ(eka)1/パーダ(pada)脚
ジャーヌシルシアーサナ【ジャーヌ・シルシャーサナ(Janu Sirsasana)】ジャーヌ(janu)膝/シルシャ(sirsa)頭
マリーチアーサナ【マリーチアーサナ(Maricyasana)】マリーチ(maricy)賢者マリーチ
ナヴァーサナ【ナヴァーサナ(Navasana)】ナーヴァ(nava)船
ブジャピダーサナ【ブジャ・ピダーサナ(Bhuja Pidasana)】ブジャ(bhuja)肩、腕/ピダ(pida)圧迫
クルマアサナ【クールマーサナ(Kurmasana)】クルマ(kurma)亀
スプタクルマアサナ【スプタ・クールマーサナ(Supta Kurmasana)】スプタ(supta)横たわった/クルマ(kurma)亀
ガルバピンダアサナ【ガルバ・ピンダーサナ(Garbha Pindasana)】ガルバ(garbha)子宮/ピンダ(pinda)胎児
クックタアサナ【クックタアサナ(Kukkutasana)】クックタ(kukkuta)鶏
バッダコナアサナ【バッダ・コーナアサナ(Baddha Konasana)】バッダ(baddha)拘束された/コーナ(kona)角
ウパヴィシュタコナアサナ【ウパヴィシュタ・コーナアサナ(Upavistha Konasana)】ウパヴィシュタ(upavistha)座って/コーナ(kona)角
スプタコナアサナ【スプタ・コーナアサナ(Supta Konasana)】スプタ(supta)横たわった/コーナ(kona)角
スプタパダングシュタアサナ【スプタ・パーダングシュタアサナ(Supta Padangusthasana)】スプタ(supta)横たわった/パーダングシュタ(padagustha)足の親指
ウバヤパダングシュタアサナ【ウバヤ・パーダングシュタアサナ(Ubhaya Padangusthasana)】ウバヤ(ubhaya)両方/パーダングシュタ(padagustha)足の親指
ウルドヴァムカパスチモッタナアサナ【ウールドヴァ・ムカ・パスチモッターナアサナ(Urdhva Mukha Pscimottanasana)】ウールドヴァ(urdhva)上へ、上へ伸ばす/ムカ(muka)顔/パスチマ(paschima)西、後ろ側/ッ(ut)強烈に/タナ(tan)伸ばす
セツバンダアサナ【セツ・バンダアサナ(Setu Bandhasana)】セツ(setu)橋/バンダ(bandha)ロックする

Intermidiate sireise(中級シリーズ)

インターミディエイトシリーズは、別名「Nadi Shodhana(ナーディ・ショーダナー)」とも呼ばれ、エネルギー経路・神経系の浄化を目的としたシークエンスです。

パーシャーサナ【パシャーサナ(Pashasana)】パーシャ(pasha)輪縄
クラウンチャーサナ【クラウンチャーサナ(Krounchasana)】クラウンチャ(krouncha)青鷺
シャラヴァーサナ【シャラバーサナ(Shalabhasana)】シャラバー(salabha)イナゴ、バッタ
ベーカーサナ 【ベーカーサナ(Bhekasana)】ベーカー(bheka)カエル
ダニュラアサナ【ダニュラーサナ(Dhanurasana)】ダニュ(dhanu)弓
パールシュヴァダヌラ【パルシュヴァダニュラーサナ(Parshva Dhanurasana)】パールシュヴァ(parsva)体側、横
ウシュトラアサナ【ウシュトラーサナ(Ushtrasana)】ウシュトラ(ustra)ラクダ
ラグヴァジュラ【ラグバジュラーサナ(Laghu-Vajrasana)】ラグ(Laghu)小さな/ヴァジュラ(Vajra)稲妻
カポタアサナ【カポターサナ(Kapotasana)】カポタ(kapota)鳩
スプタヴァジュラアサナ【スプタバジュラーサナ(Supta Vajrasana)】スプタ(Supta)横になる/ヴァジュラ(Vajra)稲妻
バカアサナ【バカーサナ(Bakasana)】バカ(baka)鶴
バラドヴァージャーサナ【バラドヴァージャアーサナ(Bharadvajasana)】バラドヴァージャー(Bharadvaja)聖者バラドヴァージャ
アルダマッツェンドラアサナ【アルダマッツェンドラーサナ(Ardha Matsyendrasana)】アルダ(ardha)半分/マッツェンドラー(Matsyendra)魚の主
エーカパーダシルシ【エーカパーダシルシャーサナ(Eka-Pada Shirshasana)】エーカ(eka)1/パダ(pada)足/シルシャ(sirsa)頭
dwipada【ドヴィパーダシルシャーサナ(Dvi-Pada Shirshasana)】ドゥウイ(Dvi)2/パダ(pada)足/シルシャ(sirsa)頭
ヨガニドラアサナ【ヨガニードラアーサナ(Yoga-Nidrasana)】ヨガ(yoga)ヨガの/ニドラ(nidra)眠り
ティッティバアサナ【ティッティバアーサナ(Tittibhasana)】ティッティバ(Tittibha)蛍
ピンチャマユラアサナ【ピンチャマユラーサナ(Pincha Mayurasana)】ピンチャ(pincha)羽/マユラ(Mayura)孔雀
カランダヴァアサナ【カランダヴァアーサナ(Karandavasana)】カランダヴァ(karandava)ヒマラヤ生息のアヒル
マユラアサナ【マユラーサナ(Mayurasana)】マユラ(Mayura)孔雀
ナクラアサナ【ナクラーサナ(Nakrasana)】ナクラ(nakra)ワニ
ヴァータヤナア【ヴァータヤナーサナ(Vatayanasana)】ヴァータヤナ(vatayana)馬の顔
パリガアサナ【パリガーサナ(Parighasana)】パリガ(pariga)門、閂
ゴムカアサナ【ゴムカーサナ(Gomukhasana )】ゴムカ(gomukha)牛の顔
スプタウルドヴァ【スプタ ウールドヴァ ヴァジュラーサナ(Supta Urdhva Pada Vajrasana)】スプタ(supta)横たわる/ウールドヴァ(urdhva)上へ、上へ伸ばす/パダ(pada)足/ヴァジュラ(Vajra)稲妻
ムクタハスタシルシャーサナ【ムクタ ハスタ シルシャーサナ(Mukta Hasta Shirshasana)】ムクタ(mukta)自由/ハスタ(hasta)手/シルシャ(shirsha)頭
バッダハスタシルシャ【バッダ ハスタ シルシャーサナ(Baddha Hasta Shirshasana)】バッダ(baddha)拘束された/ハスタ(hasta)手/シルシャ(shirsha)頭

Advanced A sireise(上級Aシリーズ)

アドバンストシリーズは、A〜Dまであり、別名「Sthira Bhaga(スティラ・バーガ)」とも呼ばれ、安定した力を養うことを目的としたシークエンスです。こちらでは日本でも実践者が多いAのみを一覧にしています。

ヴァシシュタアサナ【ヴァシシュターサナ(Vasishthasana)】ヴァシシュタ(Vasishtha)聖人の名前
ヴィシュバミトラアサナ【ヴィシュヴァミトラーサナ(Vishvamitrasana)】ヴィシュヴァミトラ(Vishvamitra)聖人の名前
カシャパアサナ【カシャパーサナ(Kasyapasana)】カシャパ(Kasyapa)聖人(マリチの子孫)の名前
チャコラアサナ【チャコラーサナ(Chakorasana)】チャコラ(Chakora)月の光を食べる鳥
バイラヴァサナ【バイラヴァーサナ(Bhairavasana)】バイラヴァ(Bhairava)シヴァ神の顕現の名前
スカンダアサナ【スカンダーサナ(Skandasana)】スカンダー(Skanda)攻撃者、ジャンパー
ドゥルヴァサナ【ドゥルヴァーサナ(Durvasana)】ドゥルヴァー(Durva)裸、ひどい格好、聖人の名前
urdva【ウールドヴァクックターサナ(Urdhva Kukkutasana)】ウールドヴァ(urdhva)上へ、上へ伸ばす/クックタ(kukkuta)鶏
ガラヴァサナ【ガラヴァーサナ(Galavasana)】ガラヴァー(Galava)賢者の名前
エーカパダバカアサナ【エーカパーダバカーサナ(Eka-Pada Bakasana)】エーカ(eka)1/パーダ(pada)足/バカ(baka)鶴
買うんディニャーサナ【カウンディニャーサナ(Kaundinyasana)】カウンディニャ(Kaundinya)聖人の名前
アシュタヴァクラアサナ【アシュタヴァクラーサナ(Ashtavakrasana)】アシュタ(Ashta)8/ヴァクラ(vakra)結び目、曲がる、曲がっている、変形している人
プールナマツィ【プールナ・マツィエンドゥラアーサナ(Purna Matsyendrasana)】プールナ(purma)全体、完全/マツィエンドゥラ(Matsyendra)魚の王
ヴィランチャアサナ【ヴィランチャアーサナ(Viranchyasana)】ヴィランチ(Viranch)ブラフマーの名前
ドゥイパダヴィパリタ【ドゥイ・パーダ・ヴィパリータ・ダンダアーサナ(Dvi-Pada Viparita Dandasana)】ドゥウイ(Dvi)2/パダ(pada)足/ヴィパリータ(viparita)戻す、振り向き/ダンダ(danda)棒
エーカパーダヴィパ【エーカ・パーダ・ヴィパリータ・ダンダアーサナ(Eka-Pada Viparita Dandasana)】エーカ(eka)1/パーダ(pada)足/ヴィパリータ(viparita)戻す、振り向き/ダンダ(danda)棒
ヴィパリータシャラ【ヴィパリータシャラバーサナ(Viparita Shalabhasana)】ヴィパリータ(viparita)戻す、振り向き/シャラバ(Shalabha)バッタ
ガンダ【ガンダ・ベールンダアーサナ(Ganda Bherundasana)】ガンダ(ganda)頰、額を含む顔面/ベールンダ(Bherunda)鳥類
ハヌマーン【ハヌマーナアーサナ(Hanumanasana)】ハヌマーナ(Hanuman)類人猿の形をしたインド神
スプタトゥリー【スプタ・トゥリヴィクラマアーサナ(Supta Trivikramasana)】スプタ(supta)眠る/トリビクラマ(trivikrama)3つのステップ
ディがアサナ【ディガーサナ(Digasana)】ディガー(diga)皿、1/4、方向、時間、空間
ウッティタトゥリ【ウッティタトゥリヴィクリマーサナ(Utthita Trivikrimasana)】ウッティタ(utthita)/トリビクラマ(trivikrama)3つのステップ
ナタラジャ【ナタラジャーサナ(Nata Rajasana)】ナタ(nata)踊り子/ラージャ(raja)王、支配者
ラージャカポタ【ラージャカポターサナ(Raja Kapotasana)】ラージャ(raja)王、支配者/カポタ(kapota)鳩
エーカパダラジャ【エーカパーダラージャカポターサナ(Eka-Pada Raja Kapotasana)】エーカ(eka)1/パーダ(pada)足/ラージャ(raja)王/カポタ(kapota)鳩

Finishing(仕上げのポーズ)

どのシリーズでも、最後に必ず行うシークエンスです。

うるドヴァダヌラアサナ【ウルドゥヴァ・ダヌラアサナ(Urdhva Dhanurasana)】ウールドヴァ(urdhva)上へ、上へ伸ばす/ダニュル(dhanur)弓
サランバサルヴァンガアサナ【サーランバ・サルヴァーンガアサナ(Salamba Sarvangasana)】サーランバ(salamba)支えられて/サルヴァ(sarva)全体の/アンガ(anga)体
ハラアサナ【ハラアサナ(Halasana)】ハラ(hala)鋤/ハスタ(hasta)手
カルナピダアサナ【カルナ・ピーダアサナ(Karna Pidasana)】カルナ(karna)耳/ピダー(pida)圧迫
ウルドヴァパドマアサナ【ウールドヴァ・パドマアサナ(Urdhva Padmasana)】ウールドヴァ(urdhva)上へ、上へ伸ばす/パドマ(padma)蓮
ピンダアサナ【ピンダアサナ(Pindasana)】ピンダ(pinda)胎児
マツヤアサナ【マツヤアサナ(Matsyasana)】マツヤ(matsya)魚
ウッターナパダアサナ【ウッターナ・パーダアサナ(Uttana Padasana)】ウッターン(uttan)入念に伸ばす/パダ(pada)足
シルシャアサナ【シルシャアサナ(Sirsasana)】シルシャ(sirsa)頭
バッダパドマアサナ【バッダ・パドマアサナ(Baddha Padmasana)】バッダ(baddha)拘束された/パドマ(padma)蓮
ヨガムドラ【ヨガ・ムドラー(Yoga Mudra)】ヨガ(yoga)ヨガの/ムドラー(mudra)形、ジャスチャー
バッダパドマアサナ【パドマアサナ(Padmasana)】パドマ(padma)蓮
ウトゥプルティヒ【ウトゥプルティヒ(Utplutih)*ッ(ut)強烈に
シャヴァアサナ【シャヴァアサナ(Savasana)*シャヴァ(sava)屍

*注)ウトゥプルティヒ・・・ユニークな(珍しい)名詞で正しい翻訳は不明。ポーズの形自体はトラーサナ(秤のポーズ)とも言われる。シャヴァアサナ・・・一般的にこの名称で定着しているが、実はシュリ・K・パッタビジョイスはシャヴァアサナとは呼ばず「レストポーズ」「Lie down」「Take rest」という言葉を使っていた。

Others(その他)

シークエンスの中で行なっているにも関わらず、シリーズのアサナおよびヴィンヤサとしては含まれていないもの。

サマスティティヒ【サマスティティヒ(samasthiti)】サマ(sama)均一な/スティティヒ(sthiti)安定した姿勢
ダンダアサナ【ダンダアサナ(Dandasana)】ダンダ(danda)杖
チャクラアサナ【チャクラアサナ(Chakrasana)】チャクラ(chakra)車輪

アシュタンガヨガのアサナ一覧のイラストを施したグッズを販売しています。良かったら見てみてくださいね!


sumsuunオンラインショップhttps://suzuri.jp/sumsuun )

片鼻交互呼吸のやり方〜自律神経を整えたいなら鼻の穴を制御せよ!

突然ですが、みなさんは鼻の穴について考えたことがありますか?
顔のパーツの中でも目や口や耳に比べると、「鼻の穴?マイナーだな」とちょっと見下して(笑)いるのではないでしょうか?
だけど実は、この鼻の穴、人生を操っていると言っても過言ではないほど重要な役割を担っていたのです。今回は、その役割について、そして、それを片鼻交互呼吸によってコントロールする術をお伝えします。

病人の増加はアンバランスさが原因

ストレスの多い現代社会で、私たち現代人のほとんどは、幼少期の頃から常に活動することを強いられ、休息をとる時間も多くはありません。

心身の病を抱える人が増大しているのは、その忙しさの中で個人の心身や環境がアンバランスな状態になっていることが原因だろうと強く感じています。

何がアンバランスなのか、具体的な例をあげながら細かく説明していきたいと思います。


「二極」のバランス

私たちは、自然界、私たち自身、心の中、あらゆる場所に2つの相反する性質(二極性、二元性)を見ることができます。
例えば、陽と陰、ポジティブ思考とネガティブ思考、男と女、左脳と右脳、交感神経と副交感神経、肉体と精神、意識と無意識、生と死、、、など、色々ありますね。ヨギーにとって身近な「ハタヨガ」 という言葉も、サンスクリット語で「ha」は太陽、「ta」は月、という意味で、この二元性を表しています。

このようなものの二極間のバランスが悪い、つまりどちらかに極端に偏りすぎていると、調子が悪くなったり、心身における様々な病気を引き起こすのです。


もっとヨガ的な話をしますが、人間の身体にはピンガラーイダーと呼ばれる二つのエネルギーの流れがあります。

ピンガラー
動的、活動的、男性的、ポジティブ、陽のエネルギー、光、熱、太陽、蓄積、創造的、組織化、求心性、理性、識別的、論理的
イダー
受動的、女性的、ネガティブ、陰のエネルギー、暗い、冷たい、月、散乱、バラバラ、遠心性、リラックス、無意識、直感的、感情的

このイダーとピンガラーのバランスは、大抵の場合、どちらかに偏っています。しかし、ヨガのアーサナやプラーナヤーマ(調気法)など、様々な行法によって、そのバランスを取って調和させることができます。

そして最終的にその2つが一緒になって、内なる光、潜在能力、至福、真理を明かす、つまりヨガでいうとサマーディ(三昧)の状態を作り出すことができるのです。

ちょっとこれは上級者向けのマニアックな話なので、意味がわからなくても大丈夫です。

さて、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが悪いと、不眠になったり消化器官の働きが悪くなったり心身に不調が起こる、というのは聞いたことがあるかもしれません。

しかもそれらの神経と脳、内分泌腺など、肉体のあらゆるものは繋がっているので、右脳と左脳の性質のバランス、ホルモン分泌などにも当然影響を与えます。


右脳と左脳のバランス

【左脳(ピンガラーと繋がっている)】
分析、言語的、一時的、部分的、明示的、議論、知性、論理、思考、活動的、発言、ポジティブ、数学、理性、法、客観性、デジタル
【右脳(イダーと繋がっている)】
理解、空間的、「いたるところ」、全体的、暗示的、経験、直観、感情、感覚、受動的、沈黙、ネガティブ、詩、神秘主義、芸術、主観性、アナログ

例えば、活動的でポジティブな傾向が強いが、落ち着きがない人は、ヨガを続けるうちに冷静さや落ち着きが出てきますし、逆に怠そうでいつもネガティブ、、、という人は、活発さが出てポジティブな思考もできるようになる。

また、「私って感覚派だから論理的思考ができないのよね〜」という人も、それができるようになるし、逆に、論理的思考でしか言葉を発することができない人が、理屈ではなく直観的なことを理解できるようになったりする。


このようにしてヨガを習慣的に続けていけば、自然と様々なバランスが整えられていくわけです。じゃあ具体的に何がどうなって整えられるのか。

さあ、ここでやっと登場するのが「鼻の穴」。これが実はヨガを行う上でとても重要なポイントとなるのです。

イダーとピンガラー、もしくは副交感神経と交感神経の活動は、およそ90分ごとのサイクルで自動的に入れ替わっています。

ですが、不健康な生活をしていたり、日々のストレスなどで、そのサイクルは不定期となり機能が低下し、病気を引き起こす原因となるのです。

“ルーマニアのブカレストの鼻咽喉の専門家であるI.N. ライゲ博士は、鼻中隔の歪みや偏向によって、片鼻のみに障害のある、ほとんど400人近い患者らを調査した。博士は89パーセントの患者らが左の鼻の孔を通じてのみ呼吸をし、慢性副鼻腔炎、中、内耳の感染症、嗅覚、聴覚、味覚の部分的、あるいは完全な損失、再発性の咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、慢性気管支炎といった特定の種類の呼吸の病の傾向があるのを見つけた。
また、左の鼻の孔(イダー)でばかり呼吸をする患者は、記憶喪失症、知的衰弱、頭痛、甲状腺機能亢進症、心不全、肝臓の機能の低下、胃炎、大腸炎、消化性潰瘍、便秘、またリビドー減退や卵巣の不規則などの性機能の諸問題といった、鼻からより遠い場所にある場所の幅広い不調和に罹る事が多く、逆に右の鼻の孔(ピンガラー)でばかり呼吸をしている患者らは、高血圧症に罹りやすいという。”

この研究結果からも明らかなように、実は左右のどちらで、そしてどんなバランスで呼吸をするのか、によって、心身の健康状態や思考が変わるというわけです。
いやぁ、ビックリですよね!

だから、ヨガは呼吸が一番大事、とか時間がなければ座って呼吸を整えるだけでもいいよ、とか言われるのですね。
さまざまな呼吸法がありますが、とりあえず私たちが行うのに最適な呼吸法は、片鼻交互呼吸(ナディショーダナーもしくはアヌローマヴィローマ)です。


片鼻交互呼吸のやり方

やり方を載せておきますので、是非やってみてくださいね!

<初心者向けの片鼻交互呼吸(ナディショーダナー)>

軽くあぐらを組んで座り(安樂座)、背筋をまっすぐにする。

右手の親指で右の鼻の孔(ピンガラー)を押さえて、息を左の鼻の孔(イダー)を通じて吸う。吸い切ったらそのまま可能な限り長く息を保ち、その後ゆっくりと力づくにはせずに(親指を離して)右の鼻の孔から息を吐きだす。

今度は〈薬指と小指で左の鼻の孔を押さえて〉右の鼻の孔から息を吸って、自らの力が許す限り息を止めてから、左の鼻より息を吐きだす。力づくではなく、ゆっくりと優しく行う。

この往復を1セットとし、最初は数回から始め、最終的に12回行う。

できれば、早朝の夜明け、昼、日の入りの時、そして夜中、など、1日に4回行う。

(シヴァ・サンヒターより)

<上級者向けの片鼻交互呼吸(アヌローマヴィローマ)>

上記を、手を使わずに意識だけで行う。

意識的に左の鼻の孔から吸って、右の鼻から息を出す。右の鼻の孔から吸って、左の鼻から吐く。これを1回として、4回行ったら、5回目では両方の鼻の孔で同時に息を出し入れし、息の通路が逆Vの字を形成すると想像する。

そして回数を100から0に向けて数える。

(100――左の鼻の孔から入息し、右の鼻の孔から出息する。右の鼻の孔から入息し、左の鼻の孔から出息する。 99――繰り返す。 98――繰り返す。 97――繰り返す。 96――両方の鼻の孔から同時に入息し、同時に出息する。という風に続けていく。)

※正確に数えるのは絶対的に必要であり、間違いが起きたら、100からまた実践をやり直さねばならない。呼吸を数えるのを維持するのは非常に重要であり、それ無しにはアヌローマヴィローマは多くの初心者には強力すぎる行法であり、彼らの意識を無意識へと引きずり込む。この行法の目的はアージュニャー チャクラを無意識、サイキックのレベルで刺激する事にあり、そのため意識の気づきは保持される必要がある。
(クンダリニー・タントラより引用)

「バガヴァッド・ギーター」〜ヨギーが読むべき聖典〜 第5章「正しい生き方」

ヨギー、特にアシュタンギーには是非いつか読んでもらいたい聖典「バガヴァッド・ギーター」とは、どんな物語なのか、一体どんなことをどんなふうに多くの人々に伝えようとしているのか、ということを、とってもわかりやすく解説してくれている上村勝彦さんの著書「バガヴァッド・ギーターの世界」を使って、紹介しています。

をまだ読んでいない方は、そちらからご覧ください。

クリシュナが語る「正しい生き方」とは

さて、ギーター第13章でクリシュナは、正しい生活とはどんなものか、その心得を列挙して説いています。

”慢心や偽善のないこと。不殺生、忍耐、廉直。
師匠に対する奉仕、清浄、堅い決意、自己抑制。”

  • 慢心・・・自分はこれだけのことをしている、、といった気持ちやそれを自慢したり、それに対する反応を他人に期待すること
  • 偽善・・・一見「純粋な目的」に見せながら、不純な動機や利害が隠れている宗教的行為や慈善事業などは有害とされる
  • 不殺生・・・傷つけないこと(身体的暴力、精神的暴力など)
  • 忍耐・・・様々な試練に耐えること
  • 廉直・・・自分の欲望のために嘘をつかない
  • 師匠への奉仕・・・古代インドにおいて師匠とは神に等しい絶対的存在であるため、どんな師匠であってもを尊敬しなければいけない
  • 清浄・・・身体の内側と外側、周囲の環境、心の中全てにおいて清らかであること
  • 堅い決意・・・決意したことを、強い意志を持って持続させること
  • 自己抑制・・・夜出歩かない、酒を飲まない、治安の悪い場所に行かない、自己抑制できない仲間とつるまない、なども含む

アシュタンガヨガやヨーガ・スートラを学んでいる方にはおなじみの「ヨガの八支則」と似ていますね。

古代インドの古い経典に書かれていること全てが、現代に生きる私たちに当てはまる訳ではないのですが、道徳的に当然と思われるものがほとんどなので、理解しやすいかと思います。

さて、第14章〜18章については、難しい内容かつ馴染みが浅いので省略します。

第19章では「三つの構成要素(グナ)」について記載されていますが、この世にある全てのものは、三つの構成要素(純質、激質、暗質)によって構成されており、そのバランスによって、そのものの性質が決まると言われています。このグナについては、過去の記事(ヨガと食の関係)を参照してみてください。

”生命力、勇気、健康、幸福、喜びを増大させ、美味、油質で持続性があり、心地よい食べ物は純質な者に好まれる”

”過度に苦く、酸っぱく、塩辛く、(口などを)焼く、刺激性で、油気がなく、ヒリヒリし、苦痛と憂いと病気をもたらす食物は、激質的な者に好まれる。”

”新鮮でなく、味を失い、悪臭あり、前日に調理された、また食べ残しの、不浄の食べ物は、暗質的な者に好まれる”

ギーターでは、このような「好まれる」といった表現をされていますが、口にするものの性質がそのまま私たちの性質(人格)を決めているとも言えます。

栄養のバランスが取れた、和食のような純質で優しい食事をしていると、心が穏やかでまろやかになるでしょう。

塩気の多い居酒屋のような食事や、辛くて刺激の強い食べ物を毎日食べていたら、興奮したり怒りっぽくなったりします。

添加物だらけで製造から時間が経過したスーパーのお惣菜やコンビニ等の弁当を毎日のように食べていると、ダラダラ怠けやすい性質になっていきます。

もちろん、絶対に激質的な物や暗質的なものを食べてはいけないとは言いませんが、可能な限り、純質なものを口にするようにすれば、私たち自身の性質も純質なものと変わっていくことは間違いありません。これは実感として多くの方が証明しています。

食べ物については、とてもわかりやすい例だと思いますが、生活環境も同じです。

太陽が出ている間に活動し、暗くなれば休む、暗質な人たち、激質な人たちの中に入らない。

というようにすれば、どう考えても健康上や人間関係のトラブルが激減するはずです。

このような思想に従うことで、自ずと正しい生き方ができると、教えてくれています。

さて、「バガヴァッド・ギーター」〜ヨギーが読むべき聖典ということで、全5章に渡って「バガヴァッド・ギーター」を紹介する記事を書いてみました。いかがだったでしょうか?

現代社会に生きる私たちにとって、馴染みやすいと思われる内容のみを取り上げていますので、もしもっと深く知りたいなと思われた方は、今回参考にさせていただいた上村勝彦さんの著書「バガヴァッド・ギーターの世界」を是非読んでみてくださいね!

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