みなさん、こんにちは!
今回は、「ウディヤナバンダ」と「ムーラバンダ」についてのお話です。
聞いたことがない方のために、以下に書いておきますね。
「バンダ」・・・締め付ける、引き上げる、引き込む etc
「ウディヤナバンダ」・・・下腹部(みぞおち〜ヘソ下、丹田)を背骨の方に引き込む、または引き上げる
「ムーラバンダ」・・・骨盤底(会陰部と肛門の間の括約筋)を引き締める、収縮させる
アシュタンガヨガでは、アーサナ中にこれらのバンダと呼ばれるテクニックと、独自の力強い呼吸法を合わせて使うことにより、より大きなエネルギーを作り出しそれをキープし続けることで、浄化の効果を高めることができます。
ただの運動なら、やればやるほど疲れていきますが、このテクニックを使うアシュタンガヨガは、エネルギーが保持できるので最後まで疲れずに続けられるのです。
ただし、このテクニック、ある程度アーサナが進んだ方でないとうまく使えないかもしれません。
事実、私も「バンダ」を意識し始めたのは、練習を始めてしばらく経ってからです。
ですので、アシュタンガヨガを始めたばかりの方にとっては、まだそれどころではないかもしれませんが、頭に入れておくといつか役に立つと思います。
バンダをうまく使えていると、身体が軽く持ち上がるし、疲れにくい!
不思議ですよね。
ところが、このバンダを使うにはかなり集中力がいるし、呼吸が整っていなければいけません。
ドラゴンボールの悟空たちが、技を繰り出す前に気(エネルギー)を溜めますよね。その時とっても集中しています。呼吸も乱れていません。
鬼滅の刃でも竃門炭治郎が、全集中の呼吸で強い力を作り出して鬼と戦いますよね。
バンダも同じです。
ジャンプバックする時、その前のアーサナの5呼吸でエネルギーを溜めます。
そして次の呼吸に合わせ、エネルギーを保持しながらジャンプバック&ジャンプスルーするのです。うまくいった時は、身体が軽くなってフワッとゆっくり動くことができます。
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でもプラクティス中、これをずっと維持できる人はかなりの上級者です。
ほとんどの人が一回の練習で、やっと数回うまくいくかなぁ・・という程度。
うまくいかない時の原因
・呼吸が乱れていて動きを合わせるタイミングがずれる
・呼吸が乱れていて、エネルギーが作られていない
・ウディヤナバンダが緩みエネルギーが作られていない
・ムーラバンダが緩んでエネルギーが漏れている
ウディヤナバンダとムーラバンダを使うときは、風船を膨らませるイメージ
風船を膨らませる時、最初は思いっきり強く息を吹き込みますが、一度膨らみ始めたら、続けて一定の強さで息を吹き込めば、効率よくスムーズに膨らんでいきますね。
次に、一度入れた空気が漏れないように、風船の吹き込み口を指で塞ぎます。
当然ですが、指が緩めば空気が漏れます。
膨らんだ風船は、軽くなってフワフワ浮きます。
バンダと呼吸をうまく使えた時の身体もこれに似ています。
呼吸は、一定の長さ、強さ、を意識しながら行えば、身体の動きが安定しますし、風船の吹き込み口を、ウディヤナ(下腹部)とムーラ(骨盤底)、吹き込まれた空気をエネルギーに置き換えるとなんとなくそのイメージが掴めると思います。
一定の呼吸で効率よく体内に作られたエネルギーを、バンダを使って逃げないようにする。
これが、呼吸とバンダのテクニックです。
何度も言いますが、これを実践するには、呼吸の安定と高い集中力が必要です。
ですが、練習を繰り返し継続することによってのみ、鍛えることができます。鍛えようと思わなくても自然と鍛えられるものです。
とても時間がかかるものなので、根気が必要ですが、今ある自分の課題に楽しく取り組みながら、少しずつ進化していきましょう!