今回は、ヨガのインストラクターになりたい方、あるいは、ヨガのインストラクターの資格を取ったけどどうしたら良いかわからず悩んでいる方が、少しでも前に進めるように、インストラクターにはどうしたらなれるのか、どういう風にお仕事をすれば良いのか、現実的なお金の話も含めて、アドバイスをしたいと思います。
1. ヨガのインストラクターって誰でもなれるの?
答えはYESです。ただし、条件があります。ヨガの先生であるために一番大切なことです。
長年ヨガの実践をしていてヨガティーチャーの教育をしている、社会的にも信頼性のある先生の元で「常に練習していること、常に学び続けていること」です。
それさえやっていれば誰でもなれるし、デビュー後もちゃんと活躍できます!
2. ヨガのインストラクターにはどうすればなれるの?
極論を言えば、1の回答で挙げた条件、信頼できる先生の元で「常に練習、常に学び続けている」方なら、特に資格がなくても、指導はできるようになると思います。
ですが、一般的には、一定期間の先生になるためのトレーニングを受けて、認定されれば一応先生としてデビューできます。
3. ヨガのインストラクターの資格はどれがオススメ?
以前、「お金も時間もあんまりないし、安い通信教育でも良いかな?」と相談を受けたことがあります。
そういうお金も時間もないという人の心理を利用した資格商法というものが蔓延しているので、資格選びには十分気をつけてくださいね。
そういうよくわからないような資格を取って、スタジオのオーディションを受けたものの、なんの役にも立たなかった、というのはよくある話です。(ヨガの資格に限らずです。)
もし、あなたが、ヨガ初心者だけどすぐにでも資格が欲しい!と思っているのであれば、しっかりお金を払って有名な先生がおこなっているトレーニングを受けてください。
最低でも30時間のトレーニングを受けて、修了書をもらえば、とりあえず先生を名乗って大丈夫です。
でも、一番大変なのはそこから!30時間という短いトレーニング期間中に、ヨガ哲学やポーズを一通り習っても、実際に指導ができる「教え方」までみっちり教わることは不可能です。
教え方を学ぶには、もっと長いトレーニング期間を設けているものや、ティーチャーズトレーニングに限らず、スタジオに通って、より多くのクラスを受けて、先生であるためにはどうしたら良いか自分なりに研究をしたり、指導の練習をしなければ、生徒さんからお金をいただいて指導に入るなんて、到底無理!と普通の人なら思うでしょう。
そして、これじゃ足りない・・・ということで、手を出しやすい安価な資格を探して、教えたくないことでもそれを武器になんとかレッスンしよう、と考えたり、無料で人を集めてレッスンの練習をして赤字になったり、と、結局は労力と無駄な出費が・・・^^;
気が重くなりましたか?
人に教えてお金をいただくということは、そういうことです。
先生であるためには、練習や学びのために労力も出費も惜しまない気合が必要です。
だって、お金をケチって、資格を取った後は大して練習もしない、学びも続けていない先生に、お金を払って教えてもらいたいですか?
答えはNOですよね!笑
やっぱり自分自身がヨガを深めたい、自分の向上のために努力を惜しまない先生に教えてもらいたいですよね。
ですから、この資格を取れば良いよ、というのはないのですが、
・自分のヨガの練習ができる
・ヨガの学びを深められる
・指導の勉強や練習ができる
そんな環境に、時間とお金と労力を費やせば、間違いなくデビューができると思います。
4. 資格を取るのにどれくらいお金がかかる?
これもピンキリですが、まともなティーチャーズトレーニングなら、1時間あたり3500〜4000円(先生によります)くらいだと思います。
ただし、先述したように資格を取ってもそれだけではなかなか指導者としてやっていけないので、さらに色々と出費があると思った方が無難です。(雇ってもらったスタジオでの研修費、練習や勉強のための出費.etc)
5. ヨガのインストラクターって儲かるの?
まともな料金をいただいて指導をしていたとしても、キャリアが長く、名前が売れている先生だったり、飛び抜けてカリスマ性があったり、ビジネスの才能があって手広く事業を起こせる人など、あるいは、掛け持ちをたくさんして休みなく働いてない限り、それだけで生活するのは、正直苦しいと思います。
その理由としては、やはり「ヨガ指導者」が多く存在しているからだと思います。ですから、それだけでは食べていけないヨガインストラクターがほとんどと言っても良いかと思います。
仮に指導者として、軌道に乗ったとしても、常に練習や学びをアップデートしたり、スキルアップ、レベルアップし続けるために、例えばインドに修行に行ったり、アジャストメントの指導を受けたり、というのを続けることになります。
資格を取るときよりも、取った後の方が、ずっとお金がかかるかもしれません。
でもそれはあくまで自分の向上のために行うことです。自分への投資、それができない方は、残念ながらそこまでして指導を続けたいとは思わないでしょう。
逆にそれができている方は、仕事のためにヨガをしているのではなく、ヨガの実践や学びのために指導をしているという方が、多いかもしれません。
6. ティーチャーズトレーニングの後、どうすればよい?
あなたが伝えたいヨガはどんなものですか?
それがはっきりしたら簡単です。それを伝えるための努力をすれば良いのですから。
でも、まだなんだかよくわからない・・のであれば、分かるまで模索しましょう。
どんなことでもやってみましょう。
まずは、身近な人に伝えてみてはどうでしょうか?家族や友達、練習がてら付き合ってもらいましょう。ヨガが好きで、ヨガを深めたい、そしてそれを人々に伝えたいという純粋な情熱を持ち続けてそれを発信し続けましょう。
スタジオのオーディションを受けたり、場所を借りて人を集めてやってみたり、自分のスタジオを持ってみたり、やり方は様々ですが、自分の生活に困らない範囲で、積極的にチャレンジしましょう。
全てがヨガの練習です。
7. 最後に
生徒さんは、いざ集めようと思ってもそう簡単には集まりません。そして、なんとかして集まってきたとしも、それが長く続くということはありません。
まさに、諸行無常。全てのものが移り変わっているのです。
良いときもあれば、そうでないときもあるでしょう。でも、たとえどうなったとしても、自分の心と体は健康を保ち冷静さを欠くことがないように、日々ヨガの練習をするのです。
仕事がヨガのインストラクターでなくても、その練習はできます。生活のために他の仕事をしながら、自分のヨガの実践を続け、時々ヨガを教える機会を設けるだけでも、立派なインストラクターだと思います。
色々な方法があると思いますが、一番大切なのは、自分が今、よりよく生きるためにヨガを利用することができているかどうか、であって、決してヨガのために生きているのではないということ。
その基本を忘れずにいれば、本当に大切なもの(家族や生活)を犠牲にすることなく、幸せなヨギーでいることができると思います。
楽しみましょう!!!