YOGA LIFE sumsuun

アシュタンガヨガで明日を生きやすくする

低気圧による不調「気象病」対策!

約6分

「頭痛で目が覚めた」と思ったら、朝から雨・・・なんてことはありませんか?
お天気によって体調が悪くなる、いわゆる「気象病」は、単なる気のせいではありません。他にも、喘息の発作が出たり、古傷が疼いたり、めまいや耳鳴りがしたり、頭がぼーっとしたり、憂鬱になったり・・・人によって症状は様々ですが、影響を受けやすい体質というのはあります。
つらい偏頭痛
今回は、この気象病を通して、自律神経の乱れによって起こる弊害とその対策法について詳しく書いていきたいと思います。

気象病の原因

偏頭痛はなぜ起こるのか?人間の体は、気圧の変化にストレスを感じると、それに対処しようとして、自律神経が活発化します。

自律神経・・・内臓や血管を支配する神経
● 交感神経(内臓、血管、筋肉、汗腺を支配) ● 副交感神経(主に内臓を支配)
・血管を収縮し、心拍数を上げる(痛みを感じる) ・血管を拡張、心拍数を下げ、リラックスさせる(だるくなる)
「緊張型頭痛」
頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張し血流が悪くなり溜まった老廃物が神経を刺激して痛む
「偏頭痛」
脳の血管が急激に拡張して神経を圧迫し痛みを感じる

また、低気圧の時にはヒスタミンという炎症を起こす物質が多く分泌され、その刺激のよって筋肉や関節の血管を収縮し血流が悪くなり、もともと首コリや肩こりなどの症状がある人は、それが悪化するとも言われています。

症状が出やすい時期

主に低気圧が定期的に通過する時期が多いです。

  • 春や秋の季節の変わり目
  • 梅雨の時期
  • 台風シーズン など

その他の場合

  • 高層ビルのエレベーターの中
  • 飛行機の離着陸時

症状が出やすい人

内耳が気圧の変化や振動に敏感な人は、症状が出やすいと考えられています。
→気圧変化の情報が脳に伝わり、自律神経系を活発にして、交感神経、もしくは副交感神経が、過剰に活性化するのです。

“気象病”の予防はできます!

自律神経系のバランスを整える生活を送ることが大切です。現代は、ストレス社会。緊張状態が長時間続くと、自律神経系が乱れます。

自律神経の働き

臓器 交感神経 副交感神経
涙腺 涙が出る
瞳孔 広がる(瞳孔散大筋) 縮む(瞳孔括約筋)
唾液腺 分泌(ネバネバ) 分泌(サラサラ)
気管支 拡張 収縮
心臓 心拍数を上げる 心拍数を下げる
胃・腸管 運動や消化液の分泌が低下 運動や消化液の分泌が上昇
膀胱(排尿) 抑制 促進
立毛筋 収縮(毛が立つ)
汗腺 汗が出る

自律神経の乱れの原因

多くの器官が交感神経と副交感神経の両方の支配を受けています。(二重支配)
そして、そのそれぞれが反対の作用をもたらして拮抗状態となり、健康を保つためのバランスをとっています。このバランスが崩れたり、調整がうまくいかないと、体調不良を起こすのです。
多忙、インターネットの普及による情報過多、寝不足、運動不足、食生活の乱れ・・・
交感神経が優位になる「働く時間」と副交感神経が優位になる「休む時間」のメリハリがなく、その切り替えのバランスがうまくできていないと、休みたい時にリラックスできなかったり、働かなくてはいけないのに、やる気が起きない・・・など、生活に支障が出てしまいます。現代社会というのは、ただでさえ、自律神経が乱れやすい状態なのです。
では、どうしたらそれを予防、改善することができるのでしょうか?

まずは、生活習慣の見直しを!

適度な運動、規則正しく適度な睡眠、体や内臓を冷やさない、動く時と休む時のメリハリをつける、夜寝る前にリラックスできる時間を作る、などで症状を緩和することができます。
自律神経のバランスが悪いと、免疫力も下がり、様々な病気を引き起こしやすくなりますから、まずは生活を整えて、意識的に自律神経系をコントロールするようにすれば、随分と緩和・改善されると思います。

ストレス解消しましょう!

人は、ただ生きてているだけでも、自覚しているものから自覚していないものまで大なり小なりストレスを抱えています。
無自覚な小さなストレスも、積もれば山となり、いずれ病気を引き起こしてしまいます。
そうならないように、日頃から、好きなことや運動をして定期的にストレスを解消しましょう!
ちなみに私の場合は、アシュタンガヨガを始めてから、このような不調がかなり緩和、解消されています。
体質も変わったし、毎日ヨガをすることでストレス解消されています。
ヨガをすると、自然と健康的・規則的な生活を意識するようになり、意識すれば、実際に生活が変わるのです。
皆さんも是非、アシュタンガヨガを始めてみませんか?

気象病、自律神経の乱れを予防、改善、緩和する方法

それと、今回は自律神経を整えるのに役立つ3つの動画を用意してみました
一つは簡単なヨガの体操、そして呼吸法、そして3つ目はセルフマッサージとなっています。
動画は全て、YouTubeチャンネルの再生リスト「お部屋でスッキリ♪[簡単ヨガ]で不調を改善」の中にこれから追加していきます。
どれも簡単にできるものですので、ぜひ試してみてください。

自律神経のバランスを整える簡単ヨガ体操


自律神経を整える簡単ヨガ体操(動画)をご紹介します。
自律神経系の乱れは、前屈系、ねじりのポーズ、後屈系、深い呼吸によって整えることができます。だるいなと感じているときは、少し強めに呼吸をしたり、どこかに痛みを感じる時には、優しく深く呼吸をするように意識してみてくださいね!

自律神経のバランスを整える簡単呼吸法


この動画は、自律神経を整えるために自分でできる簡単な呼吸法を紹介しています。
片鼻交互呼吸というもので、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
ストレスを感じていたり、寝ないといけないのに眠れないとき、仕事に行かないといけないのに、身体が重いときなどに、是非お試しください。
片鼻交互呼吸についてのもっと詳しい記事はこちら

自律神経のバランスを整える簡単セルフマッサージ


自律神経を整えるためのセルフマッサージを紹介しています。
主に耳周りや頭を指圧していきます。
いつでもどこでもできるので、是非覚えて、頭痛や肩こりなど不調のあるときにお試しください♡

この記事を書いた人

YOGA LIFE sumsuun代表 アシュタンガヨガ指導者Mariko
アシュタンガヨガ正式指導者(SYC Authorized_Lv.2)2012年指導者としての活動を開始。出産・育児による活動休止を経て、2020年より南インドマイソール総本山 Sharath Jois師の下で修行。現在も指導者、実践者として学びを深める。 詳細プロフィール→
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