YOGA LIFE sumsuun

アシュタンガヨガで明日を生きやすくする

私の人生におけるターニングポイントとヨガ

約3分

今から10年以上前の話ですが、ハワイやヨガやサーフィンに出会った頃、自分は自然の中の一部であるのだなあという実感を持つようになりました。
私がアシュタンガヨガを始めたのもちょうどその頃です。

実を言うとその頃の私は、経済的にも精神的にも自立できていない若いうちに結婚したこともあり、当時の年の離れた夫に負んぶに抱っこ状態でした。
毎年ハワイに連れて行ってもらったり、普段から贅沢三昧させてもらえるような余裕のある生活をしていました。

ですが、なんとなく始めたアシュタンガヨガを毎朝しているだけで、その頃の堕落した「気持ち悪い自分」に気づき、それを受け入れ、見つめ直しました。

「このままでは腐りきった小金持ちの派手なおばちゃんになるかもしれない・・・」という恐怖が私のまだ残っていた純粋な心を突き動かし、物理的に贅沢な暮らしを捨てる決意をしました。

「離婚」という人生の大きなターニングポイントを迎え、それからは、家賃や生活費を支払うことができるだけのお金を稼ぐ為に、余暇を捨てて働かざるを得ませんでした。
支払い優先で、現金になるものは全て質に入れました。大好きな波乗りに行くことも諦め、いつか再開したいからとなかなか手放せずにいたお気に入りのサーフボードも思い切って売りました。

貧乏になったけど、そういう「自慢できる」ものが全てなくなったら、なんだかスッキリ。心も一気に軽くなりました。

さて、それからはその先のことなんて考える暇も余裕もなく、深夜まで働き、家に帰って寝て起きて、休むことなく出勤を繰り返す毎日でした。
食生活もほぼ外食やコンビニ弁当といった悲惨な状態が続き、ヨガマットを広げることもいよいよなくなっていきました。

そんな状態が数年続いてもなお、元気にやっていたつもりなのですが、過敏性腸症候群で1ヶ月下痢が続いたり、円形脱毛症になったり、ぎっくり腰になったり、朝ボーッとして熱い鍋を握ってしまい手に火傷を負ったりということが続いてやっと、実は自分が大きなストレスを抱えていて、心と体がSOSを出していることに気がつきました。

「麻痺してストレスに気づけないなんて・・・、このままではダメだ」

そんな心の不安や焦りが、また表に滲み出てきました。

そんな頃、しばらく会っていなかった父に会いたくなって(助言が欲しくて)実家に帰ったとき、父が私の様子を見てこう言いました。

「人間は動物なんだから、動物みたいに日の出とともに活動をはじめて、日の入りとともに身体を休めるのがいい。そうやって自然の法則に従って生きていれば、間違いない。(お前は)お天道様に恥じることない生き方ができているのか?」

それはちょうどその時の私にハマる、心が求めていた言葉でした。

ああ、これはヨガだ、と全てが繋がった気がして、居ても立ってもいられずに、アシュタンガヨガを再開したのを覚えています。

それからは、色々なことが自分の思うように運んでいきました。自らヤブだらけの道を切り開いている実感がとてもありました。

今までは流されるだけで、そんな生き方をしてこなかった私にとっては、それがとても衝撃的な変化でした。

そのことに気づくのに随分と時間と労力を使いましたが、ヨガに出会えて本当に良かったと思います。

この記事を書いた人

YOGA LIFE sumsuun代表 アシュタンガヨガ指導者Mariko
アシュタンガヨガ正式指導者(SYC Authorized_Lv.2)2012年指導者としての活動を開始。出産・育児による活動休止を経て、2020年より南インドマイソール総本山 Sharath Jois師の下で修行。現在も指導者、実践者として学びを深める。 詳細プロフィール→

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