これからヨガをはじめようと思っている人が、唯一はじめに購入しないといけないもの。
それがヨガマット。
リラックス系のヨガなら、絨毯の上でもできるかもしれませんが、アシュタンガヨガのように運動量が多いヨガになれば、マットは必需品になります。
しかし、「値段もピンキリで種類もたくさんあるので、どれがいいのか全然分からない..」という方も多いと思います。
こちらの記事では、アシュタンガヨガをこれから始める方向けに、マットの基礎知識とアシュタンガヨガをする上でオススメのヨガマットの紹介をしています。
良かったら参考にしてみてください♪
マット選びの4つのポイント
まず、マットの基本的なスペックとなる要素は以下の4つになります。
これ以外には、色やデザインなどがありますが、それは好みによるので、この4つのうち、自分がどの要素を重視するかで選ぶマットが変わってきます。
1.大きさ
一般的な(市販の)ヨガマットのサイズは、平均すると長さが175cm×幅60cmぐらいです。
これは日本人の平均的な体の大きさに対して、寝転がって少し余裕がある長さと、プランク(腕立ての体勢)で少し余裕がある幅なのだと思います。
しかし、アシュタンガヨガの場合、マット全体を使うことになるので、体が小さい人以外は、小さく感じるケースが多いと思いますので、標準的な方なら180cm、高身長の方なら200cmぐらいの長さがおすすめです。また、幅についても65cmぐらいあると多少の余裕があって安心です。
2.厚み
厚さは1.5mmぐらいから10mmぐらいまで色々ありますが、厚さはマットの衝撃吸収性や耐荷重(底付き)にストレートに左右するので、ダイナミックなポーズなどを含むアシュタンガヨガに薄いものは向いてません。
床の硬さにもよりますが、自宅やスタジオでの使用がメインなら4mm以上はあった方がいいと思います。必ずしも厚ければ良いというわけでもありません。(詳しくは次の重さで)
3.重さ
重さはマットの安定性にストレートに左右します。
軽い方が持ち運びはラクですが、軽いマットは練習中にマットがずれたり、めくれたりしやすくなりがちで、集中力を削がれてしまうので、軽ければ良いというものでもありません。
詰まるところ、大きさと厚さは重さに置き換えて、携帯性と天秤にかけて判断するしかありません。
以下の表は重さに対して、用途の向き不向きを評価していますが、性別や体力によって変わると思います。参考までに厚さも()内に併記していますが、厚さと重さの関係は素材によって変わるので、全て目安として考えてください。
◎・・・専用にしても良いぐらい向いている
○・・・問題ないけどベストではない
△・・・不向きだけど我慢できる
✖️・・・完全に不向き
※スマホの方は画面を横向きにすると表が見やすいです。
- 旅行
- スタジオ等への持ち運び
- 自宅、スタジオでの置きマット
- ◎
- △
- ✖️
- △
- ○
- ○
- ✖️
- △
- ◎
4.素材
こちらで紹介する素材以外にも、ヨガマットに採用されている素材はありますが、アシュタンガヨガでおすすめできる素材のみ紹介させていただきます。
- PVC(ポリ塩化ビニール)
- ヨガマットの素材として多く採用されている素材で、その分メーカの加工の仕方によって、硬さやグリップ性能、価格までピンキリなので、一概には評価がしづらいです。一般的には耐久性の高い素材と言われていますが、安価なものは密度が低く脆いものも多いです。
※水洗いできない(できるものもある)
※若干の臭いあり(過敏な人が気になる程度) - 天然ゴム/合成ゴム
- ゴムは柔軟性、復元性、弾性などに優れています。ただし、圧倒的に重いです。合成ゴムに比べ、天然ゴムの方がグリップ力がありますが、天然ゴムの方が高価です。天然ゴム100%であれば、市販のヨガマットの素材としてはもっともエコです。
※水洗いできない
※ゴムの臭いは強い(特に天然ゴム) - TPE(熱可塑性エラストマー)
- 比較的新しく開発された素材で、ゴムのような特性を持ちながら、非常に軽量なので、ヨガマットでも増えてきています。リサイクルできるからエコだと言われていますが、ヨガマットをどこで誰がリサイクルするのか..。しかし焼却してもダイオキシンなどの有害物質が出ないので、そういった意味ではPVCよりエコな素材と言えます。耐久性は低めです。熱に弱いので、真夏の車内などでは注意が必要です。
※水洗いできる
※臭いがほとんどない(過敏な人でも大概はOK) - PER(ポリマー環境樹脂)
- PVCなどと似たような特性ですが、焼却してもダイオキシンなどの有害物質が出ないので、PVCよりはエコな素材と言えます。安価なものが多いため、強いグリップ力などは期待しない方がいいかもしれません。
※水洗いできる(できないものもある)
※若干の臭いあり(過敏な人が気になる程度)
ここまで各素材の特徴を紹介しましたが、製造工程や加工の仕方によって、同じ素材でもかなり使用感は変わってきますので、一つの素材にこだわり過ぎず、参考程度にしていただくことをおすすめします。
やっぱりオススメはマンドゥカ
やはり、ヨガ経験者なら誰もが知っているブランド「マンドゥカ」が一番安心だと思います。
私もそれなりに色々と試してきましたが、アシュタンギの8割以上が使用しているだけあって、やっはりトータル的に優れていて、アシュタンガヨガに向いています。
マンドゥカのマットは質が良いだけに安くはありませんが、耐久性に優れているものが多く、当分は買い替える必要がないので、長い目で見ると経済的です。
また、最上位となるPROシリーズは、決してエコ素材とは言えないPVCを使用していますが、ヨガマットでは唯一「OEKO-TEX®(エコテックス)」基準をクリアしており、製造工程での排ガスゼロで毒性を含まないなど、ヨガマットとしての機能性を妥協せずに、環境負荷に配慮している点なども好感が持てます。
これからヨガを続けていく方に自信を持ってオススメできます。
マンドゥカマット5選の比較
まずは、現在(2023年2月)のマンドゥカのヨガマットのラインナップの中から、私がアシュタンガヨガに向いていると思うマット6つを比較していきたいと思います♪
下記の参照表は、私個人が使用したことがあるものとそうでないものが含まれています。星(★)の数は、私の経験とマンドゥカの公式サイトの製品紹介を参考にした個人的な評価ですので、その点を予めご了承ください。
※グリップ力、衝撃吸収力、耐久性の評価が低いものは省いてます。
※スマホの方は画面を横向きにすると表が見やすいです。
- 素材
- 安定感
- グリップ力
- 衝撃吸収力
(厚さ) - 携帯性
(重量)
(大きさ) - 環境性
- 定価
- PVC
- ★★★★★
- ★★★★☆
- ★★★★★
(6mm) - ★☆☆☆☆
(約3.4kg)
(66cm×180cm) - ★★★☆☆
- 22,000円
- PVC
- ★★★★☆
- ★★★★★
- ★★★★☆
(5mm) - ★★★☆☆
(約1.8kg)
(61cm×180cm) - ★★★☆☆
- 16,500円
- 天然ゴム
- ★★★★★
- ★★★★☆
- ★★★★☆
(5mm) - ★☆☆☆☆
(約3.2kg)
(61cm×180cm) - ★★★★★
- 17,600円
- 天然ゴム
- ★★★★☆
- ★★★★☆
- ★★★☆☆
(4mm) - ★★☆☆☆
(約2.0kg)
(61cm×180cm) - ★★★★★
- 14,300円
- TPE
- ★★★★☆
- ★★★★☆
- ★★★★☆
(5mm) - ★★★☆☆
(約1.7kg)
(61cm×180cm) - ★★★★☆
- 11,000円
BEGIN ヨガマットは耐久性に難あり?
初心者の方で、マンドゥカブランドは欲しいけど値段が高い..という時に、エントリーモデルの「BEGIN ヨガマット」を購入するケースが多いようですが、アシュタンガではおすすめできません。これまでにアシュタンガで使用して1〜2年でダメにしてしまうケースを何度も見てきました。
アシュタンガヨガは足がマットに擦れることが多々あります。それを繰り返しているうちに、表面が削れたりボロボロと剥がれてきたりします。
名前の通り、ヨガ初心者向けのマットという位置付けですが、アシュタンガヨガで使用は避けた方が良いでしょう。
老舗で安心のハガーマガー(HUGGER MUGGER)
Hugger Mugger(ハガーマガー)は、1986年創業のアメリカ発の老舗ヨガブランドで、こちらのマットは一時期使っていましたが、安価な割に機能的にも問題はなく、耐久性に優れています。貸し出し用に数枚追加したぐらいです。
アシュタンガヨガ初心者で、なるべく費用を抑えたいという方にはおすすめです♪
- 素材
- 安定感
- グリップ力
- 衝撃吸収力
(厚さ) - 携帯性
(重量)
(大きさ) - 環境性
- 定価
- PER
- ★★★☆☆
- ★★★☆☆
- ★★★☆☆
(6mm) - ★★☆☆☆
(約1.6kg)
(173×61) - ★★★☆☆
- 8,680円
ハガーマガーの最上部モデルの「パララバーマット」も、インスタトラクター仲間で使用している友人から良いと聞いたことがあります。私自身は使用したことはありませんので、評価は割愛させていただきます。
地球にやさしいジェイドヨガ(JADE YOGA)
ジェイドヨガのマットは全て天然ゴムで、↑こちらのマットはマンドゥカの「EKOlite」とに似たスペックになりますが、少し安いのが嬉しいところ。私も以前に購入したことがあり、とても良かったのですが、3〜4年した頃に擦り痕のような傷が目立つようになったこともあり(使用には問題なし)、初心者の方にお譲りしました。
ジェイドヨガでは、マットを1本販売するごとに1本植林をするという寄付活動をしていたり、そういった地球環境にやさしいブランドコンセプトも人気があります。
- 素材
- 安定感
- グリップ力
- 衝撃吸収力
(厚さ) - 携帯性
(重量) - 環境性
- 定価
- 天然ゴム
- ★★★☆☆
- ★★★★☆
- ★★★☆☆
(4.5mm) - ★★☆☆☆
(約1.9kg) - ★★★★★
- 14,500円
- 天然ゴム
- ★★★☆☆
- ★★★★☆
- ★★★☆☆
(4.5mm) - ★★☆☆☆
(約2.0kg) - ★★★★★
- 15,200円
ヨガラグは必要?
ヨガマットは基本的に汗を吸収しない素材ですので、汗がポタポタと滴り落ちると滑りやすくなるため、夏場などはヨガラグと言われるタオル地のような吸水性のあるカバーのようなものをマットの上に敷きます。
個人的にはあったほうがいいと思います。気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。